レイアウトを考える
購入車両を決めた後からスペースを決める
Nゲージを始める大抵の人は、固定レイアウトにしろお座敷レイアウトにしろ、まず最初にレールを敷く場所を決めると思います。
決まったスペースに対して、どういうレイアウトが可能かを考えるでしょう。
しかし、わたしは先に北斗星のフル編成を衝動買いしてしまったので、これを走らせられるスペースはどこにあるかと探す事になりました。
トミックス総合ガイド
レールはトミックスに決めたので、詳しいレールの事や車両の事を知る為に、トミックス総合ガイドを買いました。
車両の長さはカプラーからカプラーまでで表示してあります。
これならば車両を繋げた時の長さがわかるので、必要なレールの長さを決めやすいですね。
青い文字で『L=140』と書いてあります。
北斗星の機関車『EF510』は140mmです。
北斗星フル編成の長さ
このガイドで北斗星のフル編成の長さを調べます。
客車は146mmが10両と、食堂車が140ミリ、電源車が125ミリで、計1725ミリです。
機関車はDD51が131ミリの重連で繋がるので、合計1987mmです。
ひぇ~っ!ほぼ2メートルですか!
2000mmの直線にR280mmの半円を繋げて長円を組むと2560mm × 560mmのスペースが必要ですね。
R280はレールの中心なので、その外側にそれぞれ9mmのスペースが必要です。
結果、2600mm × 600mm位のスペースを家の中で探します。
レール施設場所を確保
息子の学習机に椅子を押し込むと、後ろに1メートルほどのスペースがあります。
この幅で部屋の端から端までの長方形のスペースでNゲージを楽しもうと思います。
スペースは3500mm × 1060mmです。
この中にどういう線路を敷くか考えます。
レイアウト図を描く
『さよなら北斗星セット』には客車11両と電源車1両のほかに機関車が3種類4両入っています。
折角なので実車の北斗星と同じように機関車を交換出来るようなレイアウトにしたいと思います。
初めは定規とコンパスでレイアウト図を描いていたのですが、書き直すのが大変でした。
TOMIXはレイアウト図を描く為のレイアウト定規という物を発売しています。
定価1800円と、ちょっと高いのですが買いました。
初めはただの長円に、ポイントを使って機関車を交換する為の短い待避線を付けたものでした。
すると息子から駅は絶対に欲しいとリクエストされました。
駅と車両の関係
北斗星フル編成14両が停まれる駅を作るには・・・
島式ホームセットには280mmが一つと140mmが三つ入っています。
車両は1両大体140mmなので、島式ホームセットには5両停められます。
島式ホーム延長部は280mmなので、残り9両分として五つ必要です。
島式ホームセットが1400円、島式ホーム延長部が1100円 × 5で5500円。
橋上駅舎が2000円。
合計8900円に消費税が足されるので9612円掛かります。
車両だけでも60000円掛かったので、駅はお小遣いを貯めて後で買い足すように言おうと思ったのですが、レールだけで他に何も無いのでは直ぐに飽きてしまうと考え直し、嫁さんと相談して駅は買う事にしました。
とりあえず直線部分に駅を置きます。
ところで、KATOのレールは248mmが基本なので、ホームの長さも248mmです。
ホームセットは248mmのホームが二つと71mmのホームエンドが二つです。
この規格で北斗星を停車させる駅を作るには・・・
(1987mm-71mm×2)÷ 248≒7.44
248mmが八つ必要です。
ホームだけではなく、ヤードを作る場合も車両の長さとレールの長さを計算しなければならないので、Nゲージ初心者には面倒ですね。
追加リクエスト
駅を買うと息子に言うと、駅は待避線にして欲しいとリクエスト。
リクエストがある度にレイアウト図を書き直します。
更に今度は踏切が欲しいとリクエスト。
踏切はKATOよりもTOMIXの方が出来が良いという意見を見て、踏切も買おうかなと思いました。
トミックス総合ガイドを見てみると・・・
ひえぇ~っ!15000円!
この値段だったら立体交差のレイアウトを作れるなぁ・・・。
息子と嫁さんに、ただの円形に踏切があるのと立体交差のあるレイアウトとどっちがいいか尋ねると、二人とも踏切が良いと答えました。
息子と嫁さんのリクエストに応えた待避線駅と踏切を入れたレイアウトです。
レイアウトは決まったけれど・・・
既にNゲージを楽しまれている方の意見を見ると、単純な長円のエンドレスからスタートして徐々にレールを増やしていくというよりも、初めから複線や立体交差のあるレイアウトにした方が、飽きが来なくて長く楽しめるという意見の方が多く見受けられました。
そうなのかなぁ・・・と考えるようになっていき、嫁さんと相談して、今度のボーナスは無かった物と考えてNゲージに使う事になりました。
複線にするか立体交差にするかですが、複線にするのならもう一編成の車両がないと楽しめないので、単線で立体交差のあるレイアウトに北斗星を走らせる事にします。
レイアウトを考えるのは楽しい
立体交差といって直ぐに思い浮かぶのは『8の字型』です。
しかし、トミックス総合ガイドで紹介されている基本の立体交差レイアウトは、長円の中に円を作って繋げたようなレイアウトです。
同じスペースの中で立体交差させるのなら、この方が長い距離のレイアウトが作れそうです。
我が家でNゲージのレールを敷けるスペースは、6両編成くらいならば十分だと思うのですが、さすがに14両となるとギリギリです。
TOMIXで想定している標準の勾配は直線140mmに対して5mm上るというものです。
しかし、10両を超える編成になると、この勾配を上るのはきついようです。
そこで、直線280mmに対して5mm上るレイアウトを考えました。
勾配に距離が必要で、スペースに収まるようにするのは大変でした。
上手くいかずに何度も書き直しながら、なんとか、三回りさせる事でレイアウトを作る事が出来ました。
機関車留置場
息子に完成したレイアウト図を見せると、「機関車が端っこに留置されてて、これじゃよく見られなくてかわいそう。中の空いてるところにヤードを作れない?」と言いました。
やっと完成したと思ったレイアウトを更に手直し。
二か所で立体交差しているのですが、一か所が橋では無くカーブレールなのが気になっていたので、どうせ手直しするのなら、出来ればここも橋にしたいと思います。
立体交差レイアウト完成
カーブレールでの立体交差部を直線に替えて、スペースに収めるのが大変でした。
北斗星14両フル編成が停車できる待避線付き駅、踏切、レイアウト内側の機関車留置場という息子のリクエストに応えつつ、飽きが来ないように立体交差にして、更に280mmのトラス橋と140mmのガーダー橋の2種類の橋で、見た目にも変化があり、我ながら良く出来たと思います。
レイアウト図を眺めると、ここに北斗星を走らせる事を想像して楽しくなってきます。
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初めてのNゲージ レイアウト決定