大野教室の様子
会社の将棋部に関するお願いがあり、大野先生に電話を入れました。
「直接話した方が良いでしょう。今度の金曜日に教室がありますから、都合が付くのなら来ませんか」とのお誘い。
お願い事を聞いて頂きたいので伺う事にしました。
2022年10月21日18時半頃、大野教室へ向かう為にJR川口駅西口を出ました。
が・・・
駅を出るとアーケードが!
なんだ?
降りる駅を間違えたか?
振り返って確認すると、アーケードの上には確かに川口駅西口の文字が。
調べてみたら、最後に大野教室へ伺ったのは2012年1月8日だったようです。
飛車落ち 第二百十六局 大野八一雄七段戦
ほぼ11年ぶりの川口。
まぁ、11年もあれば変わるのも当然ですね。
駅を出て教室へ向かい始めたら、いきなり『東横INN』のネオンが目に飛び込んで来ました。
えぇっ!
本当にここは川口駅?
最後に訪れた時には、駅から教室の間に高層の建物は無かったのでビックリ!
すっかり景色が変わってしまった為、教室へ向かう路地を一度通り過ぎてしまいました。
100メートルほど先まで行って「こんなに遠くはなかったはずだなぁ・・・」と思い、来た道を戻って、路地を一本ずつ確かめて、無事教室に辿り着けました。
教室へ入って先生にご挨拶。
電話で概要を話した件を再度確認すると、お願いを聞いて頂ける事になりました。
相談が終わる頃には10年ぶりに合う懐かしい棋友が現れました。
今更何をしに来たの?と冷たい対応をされる事も覚悟はしていましたが、10年のブランクを感じさせず、すぐ仲間に迎え入れてもらえてホッとしました。
大野八一雄七段戦
せっかく川口まで来たので、お願い事をしただけで帰るなんてもったいないですよね。
金曜教室の会費を払って指導対局を受けます。
日本将棋連盟公認
【将棋】川口 大野教室
それでは大野先生との三十六局目を見てください。
感想戦
このグラフは水匠5による一手1分の検討結果です。
54手目の▲4四歩までは、定跡形ではない手探りの将棋にしては良く指せていたと思います。
取ると▲4一角の両取りがあるので、大野先生は△5二銀と引きました。
実戦はここで単に▲4八飛と回りましたが、この手が形勢を広げるチャンスを逃す一手となってしまいました。
▲5四角が3二の金取りだけではなく、上手玉の逃げ道を塞ぐ一石二鳥の好手でした。
金を只で取られては拙いので△4二金と逃げるのでしょうが、それから▲4八飛と回れば、本譜の△5六歩の銀取りにも手抜いて▲4三歩成と攻め合って下手が大優勢でした。
単に▲4八飛と回った本譜の順でも△5六歩を▲同金と取っていればまだ下手が有利な形勢でしたが、▲6八銀と引いてしまった為に形勢が入れ替わりました。
ここからは下手の勝てない将棋となってしまいました。
本局で印象的だったのが47手目の△3三角です。
指された時は2六の銀が動いた時に△1五歩の攻めを見つつ、4二へ引いて使う事を視野に入れた手なのかと思いました。
実際は角交換を迫る準備でした。
相手に手を渡して怖いと思うのですが、2二で角交換になって形が乱れるよりも一手を掛ける方が価値があるという事ですね。
級位者にはなかなか指せない類の手なので参考になります。
大野先生、ありがとうございました。
対局情報
対局日 :2022年10月21日
棋 戦 :金曜教室
対局場所:川口大野教室
飛車落ち対戦成績
○
●●○○○○
●●●○○○○●●○
●○
○○●●●●●●●
○○●
●●●●●○
●●○●
●○○○
●●●●●○●○●●
●
●●○
●○●○●○
●○
●
●
●○
前局はこちら
飛車落ち 第二百五十一局 大庭美樹女流初段戦
角落ち指導対局はこちら
角落ち 第一局 神田真由美女流二段戦
銀落ち指導対局はこちら
銀落ち 第一局 大庭美夏女流1級戦
将棋ウォーズ実況はこちら
初段免状への道 第一局