以前、ラジオで紹介されていたので気になっていた横須賀軍港めぐり。
息子も興味があったようで、誘ってみたら一緒に行くというので行ってきました。
横須賀軍港めぐりのリポートの後、チケットの購入方法や行き方などをご紹介します。
横須賀へ出発
我が家は東京の北のはずれ、足立区です。
まずは最寄駅から東京メトロ日比谷線で人形町まで行きます。
人形町で京急線直通の都営浅草線に乗り換え。
7時58分発特急三崎口行きに乗りました。
横須賀軍港めぐり 汐入駅からのアクセス
横須賀軍港めぐりの最寄り駅は、横須賀市にある京急線汐入駅です。
9時16分汐入到着。
人形町からは直通で乗り換えなしでも1時間16分かかりました。
ちなみに、品川駅からだと汐入までちょうど一時間ほど。
汐入駅の改札は一か所。
改札を通ったら右へ。
駅前ロータリーの先に大きな歩道橋があります。
正面には階段、右側にはエレベーターがあります。
階段を上ると右奥にはイオン横須賀店の大きな建物が見えます。
その左奥には・・・
戦艦らしきものが見えて気分が高まりました。
歩道橋を渡った突き当りには軍港めぐりの案内が出ていました。
案内に従って左の階段を下ります。
スシローを通り過ぎるとヴェルニー公園があります。
ヴェルニー公園の奥に軍港めぐりターミナルの文字が見えます。
ヴェルニー公園を通り抜けます。
ヴェルニー公園の先にスターバックス。
スターバックスの先左側にシャトレーゼ。
その向かいに『YOKOSUKA軍港めぐりSHIOIRI TERMINAL』があります。
YOKOSUKA 軍港めぐり 乗船
SHIOIRI TERMINAL
手書き黒板の案内横スロープを下りるとSHIOIRI TERMINALの入口があります。
チケットカウンター
ターミナルに入った右手奥にチケットカウンター。
乗船三日前に届いたメール。
確認メールを見せて、楽天ペイでお支払い。
ここでチケットを発券してもらいます。
チケットカウンターには当日券の状況が表示されています。
お土産売り場
チケットカウンター奥にはお土産が陳列。
カフェ
お土産の奥はカフェになっています。
お土産とカフェのお支払いはここのレジで。
軍港めぐりに乗船しなくてもカフェの利用はOKです。
乗り場のモニター
カフェのさらに奥、ターミナル入口の反対側の壁にモニターが設置されていて、乗り場に並んでいる列の状況がリアルタイムで映し出されていました。
ある程度の列が出来ていたので、お土産は戻ってからゆっくり見る事にして乗り場へ向かいます。
乗り場へ
ターミナルを出て右へ向かうと乗り場への案内が出ています。
トンネルを抜けると、モニターに映し出されていた列が見えてきました。
列に並んで乗船開始を待ちます。
列から見た船。
一階は船室内で二階は屋根のみのオープンな座席。
乗船開始
桟橋入口でスタッフさんにチケットを確認してもらいます。
桟橋を渡っていよいよ乗船。
乗船時のアナウンス
乗船が開始されるとアナウンスが流れだしました。
本日は天気も良く、船が沢山泊まっているので、双眼鏡がありますと、より一層お楽しみ頂けると思います。
当社の船は座席の指定はございません。
お好きな席をご利用してください。
一階は沢山の椅子を並べた客室。
窓を大きく作っているので、船を間近でご覧頂けます。
もちろんクーラーも効いているので、涼しくお過ごし頂けると思います。
二階のオープンデッキ、見晴らしは良いのですが、本日は気温が高い為、体調があまり良くないという方はご遠慮くださいませ。
また、日笠の使用は禁止させて頂きます。
走り出しますと風を受けます。
飛ばされてしまうので危ないです。
お二階へ上がられる方はお帽子等が飛ばされないようにご注意お願い致します。(以下、この引用符で囲った部分は船内に流れたアナウンス)
日差しの強い日は日笠を差す女性をたくさん見かけます。
日笠を差す男性も見かける昨今。
日笠禁止というのは船ならではのルールですね。
双眼鏡レンタル
乗船口手前で双眼鏡をレンタルしていました。
アナウンスでより一層お楽しみ頂けると言っていたし、値段も100円なので、とりあえず借りてみました。
Sea Friend 7 に乗船
乗船すると、左側が木製ベンチが並んだ一階船室です。
右が後方デッキへの出入り口。
わたしは後方デッキにある階段で二階へ上がりました。
軍港めぐり おすすめの座席
二階席。
天気が良い日なら風が気持ちいいので二階席がおすすめ。
船を見るのは進行方向右側の方が見やすいです。
船は前を陸に向けて泊まっています。
二階へ上がる階段がある方が後ろです。
海を向いている方を前と勘違いしやすいので、右側の席に座りたいのであれば、船の前後左右を良く確認しましょう。
この写真は前方から撮っているので、この写真では左側がおすすめの座席。
YOKOSUKA 軍港めぐり 横須賀本港
出港 案内人は若杉香織さん
プー、プー、と二度ホーンが鳴って船は静かに桟橋を離れました。
皆さん、左側の桟橋をご覧いただくと、当社のスタッフが『いってらっしゃ~い』と手を振っています。
見えましたら『いってきます』と、手を振り返してください。
当社のスタッフに見送られながら、只今出港となりました。
およそ45分間、生放送でご案内させて頂きます、私は若杉香織と申します。宜しくお願い致します。
案内人は女性ですか・・・。
ラジオで聞いた男性の案内人が良かったんだけどなぁ・・・。
アメリカ海軍基地
出港してすぐですが、右側に沢山の建物が建っておりますが、ここはすでにアメリカ海軍の基地となっている場所です。
普段はもちろん、一般の方は入る事はできません。
奥には東京ドーム50個分の敷地が広がり、26000人の方が生活しています。
幼稚園から小中高大学、大きなスーパー、病院、ゴルフの練習場、野球のグラウンドから映画館まで、なんでもあります。
東京ドームと同じ広さとか、せめて2~3倍の広さとかなら何となくイメージできますが、50倍と言われてもピンときません。
調べてみたら皇居総面積と同じくらいの面積のようです。
かなり広いですね。
東京に詳しくない人には皇居の広さがピンと来ないかもしれません。
東京ディズニーランドの5倍です。
ディズニーランドに行った事のある人なら、その5倍と言われるとかなり広いとイメージできるのではないでしょうか。
潜水艦
そんな基地の中から見ていくと、すぐそこに潜水艦が停泊しています。
日の丸が立っているので海上自衛隊の潜水艦です。
海上自衛隊の潜水艦司令部はアメリカ海軍基地内にあるので、潜水艦だけはアメリカ側にとまります。
今、この潜水艦は燃料の補給をしているそうです。
もしかしたら、この後出港するかもしれません。
潜水艦に燃料を補給中などという情報を入手できるなんて、この軍港めぐりはアメリカ軍からも自衛隊からも信頼されているんでしょうね。
イージス艦 52 バリー
今度はその右手前方にグレーで頭に52番が付いた船に注目してください。
この船がアメリカ海軍のバリーという名前の船です。
おそらく種類が有名なのでご存じかと思います。
この船こそがよくテレビで聞くイージス艦と呼ばれている船。
ニュースで名前がよく挙がるので聞いたことがあると思います。
イージス艦を見分けるのは大きな八角形の板が付いている事です。
わたしはイージス艦をかわぐちかいじ氏作の漫画、ジパングで知りました。
これが本物のイージス艦か!
八角形の板が特徴的で見分けやすいですね。
ヘリコプター搭載護衛艦 183 いずも
今度は左側をご覧いただくと、今日は巨大な船が帰ってきています。
左側に泊まっている船たちはすべて海上自衛隊の船たちです。
なかでもこの巨大な船は、183番、ヘリコプター搭載護衛艦『いずも』という船。
実はこのいずもこそが、海上自衛隊で一番大きな船になっているんです。
長さは248メートル。
東京都庁を横に倒したくらいの長さなんです。
高さは50メートル。
重さは2万6千トン。
ヘリコプターを14機も載せる事が出来ます。
ヘリをたくさん載せられる船を持つと、災害時に空から支援する事が出来るんです。
実際に熊本で地震が起きてしまった際に、すぐに出港したのがこのいずもでした。
確かに自衛隊は軍事力です。
しかし、他国の軍隊とは違い、戦う事を第一にしているのではなく、国民を守るという事を第一にしていますよね。
わたしも戦争は反対です。
戦争をする為ではなく、他国に戦争を仕掛ける事を諦めさせる抑止力としても、自衛隊の存在を認めてもいいと思います。
イージス艦 174 きりしま
いずもからすぐ前方をご覧いただくと、今日はここに、自衛隊の中でもとても有名な船が帰ってきました。
174番のきりしまという船。
こちらが自衛隊のイージス艦です。
今日は私服の方もいらっしゃるので、見学されている方もいらっしゃるみたいですね。
人と船を比べると結構大きいんだなと思いませんか。
おぉっ、ほんとだ。
船全体の大きさからするとそんなに大きく感じなかったけど、こうして見ると主砲はバカでかく感じる。
というか、想像以上に船そのものが大きい事に気付かされました。
ちなみに、海上自衛隊のイージス艦は忙しい船ですから、横須賀に泊まっている事はほとんどないんです。
今日はご覧頂けてラッキーだと思いますよ。
イージス艦 89 マスティン
きりしまの先にも船がいっぱいますが、また右をご覧いただくとアメリカの船たちがたくさん見えてくるんです。
一番近い船の番号は89番のマスティン。
このマスティンもイージス艦です。
イージス艦とはどんな船なのかと言いますと、一言で収めてしまうと『すごいレーダーを付けた船』です。
遠くから同時に100発のミサイルが飛んできたとしても、全てに的を合わせ、どのミサイルをどの順番で撃ち落とせばいいのか、一秒以内に自動で判断が出来ます。
レーダーと聞くと回転しているものをイメージされるかと思います。
回っていると死角が出来るんですね。
死角を無くしたいので回していません。
どうしたかというと、あの八角形の板の中に、目のようなレーダーをぎっしりと埋め込んだのです。
八角形の板を一枚剥がすとレーダーが4000個詰まっています。
それらは全て別の動きが出来るのです。
それを四方向四面貼り付けているので、どこにも死角がありません。
このイージス艦が、今日は皆様の右側に7隻ほど泊っているようですよ。
今日ここに泊まっているイージス艦は、ほとんどが整備中なんです。
基地なので、こういった整備も行っているんですね。
イージス艦 56 ジョンエスマテイン
89番マスティンの横には56番のジョンエスマテインが停泊中。
この船は大砲の整備をしているみたいです。
大砲、見つかりますか?
番号の右上に付いているのが大砲。
扉がパカっと開いているのがお分かりいただけると思います。
イージス艦 54 カーティスビルマー
ジョンエスマテインの横、54番カーティスビルマー。
この船はすごいです。
レーダーの整備をしていますね。
八角形の板が剥がされて内部が見えているのがお分かりいただけると思います。
イージス艦 67 シャイロー
54番カーティスビルマーの先には67番シャイロー。
ちょっと形が違うのですが、よく見ると八角形のレーダーがちゃんとあるので、これもイージス艦。
その後ろ側に2隻イージス艦が停泊しています。
今日はここに7隻のイージス艦をご覧頂く事が出来ています。
今日は結構多い方だと思いますね。
これ全て本物なので、毎日このようにこれだけの数が泊っているわけではありません。
たまに来ていただくと1隻しか泊まっていない日もあるので、今日は結構ラッキーな方だと思いますよ。
ですが、一番多い日は13隻泊まっている時もあるんです。
横須賀を母港とするイージス艦の半分は任務に就いているという事ですかね。
イージス艦 110 ウィリアムスローレンス
今日ご覧頂いている7隻のイージス艦の中で、私、今回初めて見たイージス艦が混じっているのです。
頭の番号は110番を付けているんです。
この船、実は横須賀の船ではありません。
3日ほど前に横須賀に初入港いたしました。
ハワイのパールハーバーから来ているイージス艦のようなんです。
今日は訓練の兼ね合いで入港しているようでして、今は整備もしている模様です。
この船の名前はウィリアムスローレンスというそうです。
揚陸指揮官 ブルーリッジ
110番の後ろにすこしぼてっとした船が見えます。
よく見ると船の上にサッカーボールのような球体をいっぱい付けています。
あの船はイージス艦ではありません。
揚陸指揮官ブルーリッジという船なんです。
ここに配備されているアメリカ海軍の船たちの旗艦、リーダーになります。
あの船から作戦、指令などを送っている。
つまり、普段はお偉い方たちがたくさん乗っている船となります。
多い時にはここにイージス艦が13隻泊まります。
びっちりイージス艦が泊っていると、あのブルーリッジは隠れてしまって、なかなか確認が出来ないんですが、今日は良い感じに見えていると思います。
YOKOSUKA 軍港めぐり 東京湾
ブルーリッジをご覧頂きながら、私達の船はここ横須賀本港を出たいと思います。
一度東京湾を10分ほど走りまして、お隣の永浦港という場所に移動をしていきたいと思います。
船はアメリカ海軍基地のある横須賀本港から東京湾へ向かいました。
今見てきた船は全部動いている船なので、日々出港入港を繰り返しています。
少ない日ですと一周しても5隻くらいしか見られない日もあるのですが、今日はおそらく30隻近くはご覧頂けると思うので、今日の横須賀は船が多い日だと思います。
ですが、船好きな方からしてみると、『なにか有名な船が1隻、居ない気がする』などという声も上がりそう。
その船こそが原子力空母ロナルドレーガンという船なんです。
今日はその船を見に来た方も多いかと思いますが、レーガンは2か月前に出航しているので、今見る事は出来ません。
留守なんですね。
『いつ帰ってくるの?』と質問されるのですが、船の動き自体は軍事機密なので、教えてもらえるはずはありません。
ですが、ここ横須賀が母港です。
必ず帰ってくるので、次回のお楽しみとして取っておいてください。
この日の軍港めぐりを予約した時には空母が居たのですが、予約した後に出港してしまったので見る事は出来ませんでした。
間近で見ると、とにかく大きいらしい。
見たいと思っていたので残念。
今日はお天気が良く視界がとっても良好です。
右手をご覧頂くと、海の向こう側に低い山と工業地帯が広がっているのですがおわかりになりますか。
あの場所、近いので繋がった横須賀に見えると思うのですが、反対側の千葉県になっています。
工業地帯は君津や富津です。
山の高くなっているあたりが鋸山です。
以前、潮干狩りで千葉へ行った時に、対岸が見えて驚いた経験があります。
YOKOSUKA 軍港めぐり 永浦港
吾妻島
水路の左が吾妻島。
この吾妻島、元々は横須賀の陸地と全て繋がっていたんですね。
そこを、明治時代に、旧海軍の方がダイナマイトで爆破して、スコップやつるはしで水路を通したんです。
この水路が出来たことにより、半島だったものが無理やり切り離されて島になりました。
この水路を作った理由は、単純に近道を通りたかったからだそうです。
護衛艦 153 ゆうぎり
水路の反対、右側をご覧ください。
日の丸を揚げた自衛隊の船達がたくさん、今日もいろいろ泊まっているみたいです。
一番手前には153番、護衛艦ゆうぎり。
あっ、すごく手を振って頂いている。
お知り合いの方でもご乗船されているんでしょうかね。
この軍港めぐりが始まった当初は、警戒しているのか、自衛官が手を振るなどという事は無かったそうです。
それどころか、クルーズ船を走らせるとアメリカの基地からも船が出て来て、何か悪いことを企んでいるんじゃないかと偵察されていたそうです。
それが、定期運航を始めてから数年が経つと、アメリカの基地から船が出なくなり、数年前からはアメリカ海軍の人たちが手や帽子を振ってくれるようになったそうです。
この船がゆうぎりという名前の護衛艦。
護衛艦というタイプの船は日本を守る船になります。
海外派兵されることも多いので、ニュースなどで写る事が多い。
映画やドラマにも登場する事も多いので、おそらく皆様の自衛隊の船の形、こんなイメージではないかなという形をしていると思います。
掃海母艦 463 うらが
ゆうぎりの前方には巨大な船が停泊中。
463番、掃海母艦うらがという船です。
掃海母艦は海の掃除の船という字を書きますが、もちろんゴミ拾いではないですね。
戦時中、日本の海の中に機雷と呼ばれる爆弾が、およそ5万個も仕掛けられました。
今も残っていまして、自衛隊が処分しているんです。
海からの苦難を減らすので、海の掃除という事になります。
ですがこのうらが、訳がありまして、機雷に直接近付く事が出来ません。
機雷には種類がありまして、磁力によって鉄の船が近付くと爆発する磁気機雷があります。
うらがをはじめ、自衛隊の船はほとんどが鉄船なんですね。
うらがは鉄で出来ているので機雷に近付かず、ヘリを飛ばして上空から処理したり、ダイバーを下ろして処理をします。
掃海艇 ひらど・はつしま・あわじ
自衛隊は機雷に近付く事も考えました。
そして近付ける船を作ったんです。
右手に3隻、小さめの船が後ろ向きに泊まっています。
手前から、ひらど、はつしま、あわじ。
あの3隻が機雷に近づけるんです。
なぜ近付けるのか。
磁力を帯びない様にと、素材をプラスチック製にしたからです。
掃海艇 604 えのしま・605 ちちじま
604番えのしま、605番ちちじま。
この2隻もプラスチック製の掃海艇。
機雷に近づいて機雷を処理します。
自衛隊は今まで、このような船をずっと木で作っていたんです。
ですが、最近、あれだけ大きな木造船を作れる職人さんが減っています。
日本にはあと4名しかいらっしゃらないそうなんです。
4名の中で一番お若い方が80歳を越えられまして、「もう作れません」と発表されたので、今はプラスチック製となりました。
海洋観測艦 5104 わかさ
えのしま、ちちじまの隣、5104番は鉄製の船。
海洋観測艦わかさという船です。
機雷の処分船や潜水艦の為に、常に最新の海のデータを集めています。
潜水艦救難艦 404 ちよだ
結構大きな404番。
この船は去年の春にデビューしたばかりの、まだ新しい船です。
自衛隊の鉄船の寿命は30年として使っているので、2年目はまだ新しい方なんです。
潜水艦救難艦ちよだ。
もう、名前のまんまですね。
潜水艦にトラブルが起きてしまったら助けに行くという事なんです。
海の中に潜っているので、何が起こるかわかりません。
自衛隊ではいまだございませんが、他の国では潜水艦が海の底から浮上が出来ないなどの事故がありました。
助けに行くにも深い所なので、専門の技術が必要です。
海洋観測艦 5106 しょうなん
永浦港をぐるっと回りました。
こんどは左手に掃海母艦うらが。
やっぱり大きいですね。
その隣が、最初にすごく手を振ってくれていた自衛官が乗っていたゆうぎりが見えます。
ゆうぎりの左側に1隻隠れていたんです。
小さいのでほとんど見えていなかったと思いますが、5106番、海洋観測艦のしょうなん。
海の調査船が1隻隠れていました。
しょうなんという船は番号が見えません。
多分資料を見ているのでしょうが、日々刻々と場所が変わる船の事を、上手に説明できると感心しました。
潜水艦
今日はこのように盛りだくさん船がいるんですね。
また、自衛隊と一言で表しても、いろんな船があるなと、改めて実感して頂けたと思います。
なかでも、特殊と言われているのが右側に泊まっている潜水艦になります。
今日は潜水艦が多いです。
昨日はここにいなかったので、今日帰ってきたばっかりだと思いますよ。
しかし、さすがに潜水艦の艦名はアナウンスされませんでした。
潜水艦に関しては秘密なんでしょうか。
普段ず~っと海の中で活動している潜水艦。
海上自衛官の中でも精神的にタフな方でないと、乗組員は務まらない船だと言われています。
水路
船は先ほどご説明いたしました、旧海軍さんお手製の水路に入ってきました。
結構狭いなと思いませんか。
幅は50メートルくらいしかないです。
1階でご覧になっている方は前のモニター、青い方を見ると、この数字、実は今の深さを測っているんですね。
6.2メートルと出ていますが、水深なので場所によっても時間によってもどんどん変わっていきます。
一番浅い時は4.3メートルほどしかありません。
深くても7メートルほどしかないので、大きな船は入る事が出来ません。
水中処分母船 YDT-03
特務艇 91 はしだて
近道を通って横須賀本港に帰ってきました。
ここでお知らせがあります。
乗船時にチケットを無くさないで下さいとお話をしましたが、覚えて頂いているでしょうか。
これ、何に使うのかというと、チケットを使ってお楽しみ抽選をしているんです。
当たった方にプレゼントがあるんです。
チケットの下の方に6桁の数字が入っています。
この数字の下3桁が皆さんの運命の数字となっております。
発表は船を下りてからのお楽しみ。
チケットカウンターにホワイトボードがあります。
帰りに見に行ってくださいね。
水路を抜けて横須賀本港へ戻ってきました。
水路とお楽しみ抽選の説明をしている時にこの2隻の前を通過したので、船の説明はありませんでした。
番号をネットで調べたら、YDT03は水中処分母船と言い、機雷除去を行う隊員の輸送を行う船のようです。
となりの91番は特務艇はしだてという船で、豪華な内装や任務の特殊性から『海の迎賓館』、『迎賓艦』、『迎賓艇』とも呼ばれるそうです。
護衛艦 171 はたかぜ
右手前方、すぐそこに船がいっぱい泊まっています。
今日は大きな船が多いので、大きな船中心にご紹介させてください。
ということで、この2隻も紹介されませんでした。
171番は護衛艦はたかぜ。
よく見ると番号の上、一段高くなっているところには大きな大砲が乗っています。
いろんなタイプの大砲があります。
このタイプですと、1分間におよそ40発、弾を飛ばす事が出来ます。
今ズドンと撃った場合、だいたい24キロ先まで飛んでいきます。
横須賀からですと横浜駅くらいまでは飛んでいきますね。
こういった護衛艦には基本的に頭に大砲が一つ必ず付いています。
24キロ先まで飛んで行くといっても、20キロ以上先の標的に当てる事が出来るのでしょうか?
護衛艦 111 おおなみ
はたかぜの隣、111番の護衛艦おおなみ。
こっちも違う大砲が付いていますよね。
護衛艦と言いましても作られた時期が違うので形も違うのです。
ちなみに171番のはたかぜは自衛隊で一番ベテランの船になります。
ちょっと角ばっているのがお分り頂けますか。
111番の方はわりと最近の船なので、ちょっと体がシャープになっているんですね。
補給艦 423 ときわ
423番は補給艦ときわという船。
他の船に燃料、水、食料の補充をしていくんです。
大砲はありませんが、代わりに黒いゴムホースが付いています。
さしずめ海のガソリンスタンド。
護衛艦 107 いかづち・101 むらさめ
ここがわたくしの本日一番のおすすめシャッターポイントだと思います。
101番と107番、一緒に写真に撮って頂きたい。
まず107は護衛艦いかづち。
101は護衛艦むらさめ。
この船、パッと見て何か気付く事はありませんか。
そうなんです、全く一緒の形をしていますね。
姉妹艦なんです。
ちなみにこの船たちは9隻作られています。
101番は長女のお姉さん、107番は7番目の妹という事になります。
まったく同じ船に見えますね。
再度イージス艦きりしま
姉妹艦のお隣、174番きりしま。
覚えていらっしゃいますよね。
特徴的なレーダーを備えているので、艦長の居る操舵室はかなり高い位置にあって迫力があります。
きりしまはレーダーの前、ちょっと高い位置に白い筒状のバルカン砲を装備していて、1秒間に75発を撃つことが出来るんです。
潜水艦2隻
行きはきりしまの説明をしていて気が付きませんでしたが、反対側に潜水艦が2隻いたんですね。
見逃していました。
着岸
イージス艦の目印
今日は沢山の船をご覧頂く事が出来ました。
これだけ多い日は珍しいです。
ですから少し駆け足で船の紹介をする事になってしまいました。
皆さん覚えていらっしゃいますでしょうか。
忘れちゃいますよね。
船の名前までは憶えていられませんですかね。
ですが、イージス艦の目印だけはバッチリ覚えて頂けたと思っています。
八角形の板が目印。
艦名は忘れても目印は忘れないでしょう。
海軍カレー
何日も海の上に居ると曜日がわからなくなります。
曜日を認識できるように、旧海軍のある軍艦では毎週金曜日にカレーを食べました。
それが海軍全体の船の習慣となり、現在の自衛隊にもその伝統が引き継がれています。
船によってカレーの味は様々。
『どこのカレーが一番おいしいのか?』とよく聞かれますが、私はどこのカレーが一番おいしいのか知っています。
潜水艦です。
潜水艦の艦長さんもかつておっしゃっていました。
『潜水艦の乗組員には食べる事しか楽しみが無い』と。
なので、水上艦よりも気持ち単価を高くしてある。
ですから良いものが出来るんです。
そして、数多くいらっしゃる料理長さんのなかでも、腕の良い方を乗せているので、潜水艦のカレーが一番おいしいと言っております。
他の自衛官の方にもおうかがいしたら、みんな答えが同じなので、これは間違いがないと思いますね。
『そんなにおいしいのなら食べてみたいな』というお声が上がるので、持って帰れるレトルトのカレーをご用意しています。
5種類ありますので食べ比べてみてください。
ごあいさつ
桟橋へともう帰って来ました。
本日、安全に操船をいたしました、船長がアキザワトモノブ。
乗組員がイワサワヒロフミ、コマギネミサキ。
そして私、若杉香織が生放送でご案内をさせて頂きました。
本日はご乗船いただきまして、まことにありがとうございました。
初めは女性の案内で面白いのかと思い、男性の案内人が良かったのになどと失礼な事を言ってしまいました。
すみませんでした。
かなり勉強したのでしょう。
船の知識も豊富で、とても楽しく案内を聞かせて頂きました。
下船
二階から階段を下ります。
お足元の桟橋は浮き桟橋で揺れています。
ゆっくりとお気を付けて進んでください。
案内人の杉崎さんが見送ってくれました。
乗船時に借りた双眼鏡を返します。
船に別れを告げて桟橋を離れます。
船を下りると、次の便に乗船する人の列が出来ていました。
お楽しみ抽選の結果を確認するためにチケットカウンターへ戻ります。
お楽しみ抽選 結果発表
水路で紹介されていた抽選結果を確認します。
下3桁が抽選番号という事なので、我が家の番号は054、055、056です。
残念ながらはずれでした。
何をプレゼントしてもらえるのか気になりますね。
購入したお土産
※2019年8月8日の値段です
※2019年10月1日以降は消費税増税に伴い値段が変わっているかもしれません
当選番号の発表をここで行うのは、当然お土産売り場への誘導ですね。
カレー
軍港めぐりへ行ったらカレーを買って帰り、今晩食べようと話していました。
缶入りの海上自衛隊カレーシリーズは5種類ありました。
みんなおいしそうなので、どれを買うか迷いましたが、間近で実物を見たということで、きりしまカレーを買う事にしました。
我が家は3人家族なので3缶でいいのですが、どうせなら5種類全部食べ比べようという事で、1度の食事で3缶食べるので、食事2回分、6缶セットを買おうと思います。
わたしが6缶セット3,600円の箱を取ろうとすると、嫁さんが「これ、箱代が取られてる。うちで食べるものだからバラで買えばいいよ」
確かに、570円×6缶は3,420円ですね。
お土産に差し上げるのなら箱のセットが良いかもしれませんが、嫁さんの言う通りなのでバラで買う事に。
護衛艦きりしまカレー、護衛艦ひゅうがカレー、潜水艦部隊カレー、砕氷艦しらせカレー、護衛艦ちびしまカレーの5種類と、案内人の杉崎さんが一番おいしいとおすすめしていたので、潜水艦部隊カレーを2缶にして、計6缶を購入。
潜水艦ボールペン
あれ?
さっき双眼鏡の貸し出しをしていたスタッフさんだ。
おすすめしているので買いました。
真ん中でねじると先端からボールペンの先が出て来て書けるようになっていますが、ペンとしては書きずらいので、お飾りのお土産です。
その他のお土産
よこすか海軍カレー
レトルトパックのカレーは6種類ありました。
これらは、別々の会社が『よこすか海軍カレー』と銘打って販売しているようです。
そのうち3種類は一箱に1食ですが、3種類は一箱に2袋入りでの販売です。
6種類セットだと一食ずつ6種類が買えます。
次回はこのカレーを買いたいと思います。
キーホルダー
キーホルダーは空母、イージス艦、潜水艦の3種類。
羊羹
チョロQ
ビール
その他にもクッキーや船の入れ物に入ったチョコクランチなど、まだまだたくさんのお土産がありましたが、お昼にヨコスカネイビーバーガーバーガーを食べに行く予定なので、写真撮影もほどほどに軍港めぐりを後にしました。
まとめ
横須賀軍港めぐりの予約
『YOKOSUKA軍港めぐり 公式ホームページ』から、6ヶ月先から前日までの予約を受け付けています。
船の乗船定員は晴天時230名、雨天時130名。
そのうち、事前予約できるのは雨風が凌げる1階船室分の120名分のみです。
週末などは半年先でも完売となっている便があります。
軍港めぐりに行こうと考えているのなら、早めに予約する事をおすすめします。
座席は1階室内126席、2階デッキ48席なので、チケットが当日券も完売すると、全員が座れるわけではありません。
満員の場合は40名ほどが立ち見となります。
座席指定も無いので、事前予約をしていても、座りたいのであれば多少早めに来て並ぶのがいいでしょう。
横須賀軍港めぐりの当日券
天気が良ければ2階オープンデッキ分の100名分、当日券を販売します。
公式ホームページ上部に、毎朝8時30分頃に更新される「運航状況」が掲載されていて、ここに当日券があるのかも掲載されます。
当日券の有無は当日の朝判断し、必ずあるものではありません。
前日や当日に、急に行ってみようとなったのなら当日券もありですが、基本は事前予約です。
でも、行こうと思った日の前売りが完売していた場合、当日券をあてにして予定を立てるのもありでしょう。
通常は10時(10時便運航の日は9時)から、全便の当日券を汐入ターミナルで一斉販売します。
チケットカウンターで直接購入です。
わたしが乗船した日の9時40分ころ、当日券は全便購入できる状況でした。
横須賀軍港めぐりの運行時間
平日は定期便が11時・12時・13時・14時・15時に出航。
その他に土日祝には10時便が出港します。
更に、混雑時や夏休みなどには、平日でも10時便や16時便が不定期に運行されます。
公式ホームページ予約欄を確認すると、10時便や16時便があるかどうかわかります。
横須賀軍港めぐりの所要時間はおよそ45分。
わたしが乗船した便は10時の不定期便でした。
乗船開始が9時50分くらいから。
船を下りたのは10時47分でした。
横須賀軍港めぐりの料金
わたしが乗船した2019年8月は大人1,400円、小学生700円でした。
消費税増税に伴い料金が改定されて、2019年10月以降は大人1,600円、小学生800円で、小学生未満は大人1名につき1名無料です。
横須賀軍港めぐりへのアクセス
リポートの初めにもお伝えしましたが、軍港めぐりの最寄り駅は京急線汐入駅です。
東京の品川駅から汐入駅までは京急本線特急で一時間ほど。
汐入駅からはゆっくり歩いても10分かからないでしょう。
わたしが乗船したのは、夏休みとはいえ平日だったので、まだ人数は少ない方だったと思います。
もし土日や祝日に乗船するのなら、早めに到着するように予定を立てた方が良いと思います。
公式ホームページには『※乗船時間の15分前までに汐入ターミナル周辺にお越しください』と書いてあります。
出港時間の30分前には汐入駅に到着するようにしましょう。
Sea Friend 7のトイレ
後部デッキにはトイレがあります。
とてもきれいに清掃されていました。
いかにも『船』というイメージの丸窓。
外に面した丸窓のトイレの隣にも、もう一つトイレがあります。
船室内後部にはおむつ替えもできる多目的トイレがあります。
これなら赤ちゃん連れでも安心。
横須賀軍港めぐりの感想
初めて軍艦を間近で見ましたが、思っていた以上に船が大きくて驚きました。
空母が大きいだろうというのは想像できますが、イージス艦はもっとコンパクトで俊敏に動くものかと思っていました。
今回は案内人が説明してくれた通りに多くの船を見る事が出来ました。
数えてみたら30隻プラス潜水艦4隻。
多く見られる事も楽しいのですが、その分、1隻の紹介が短くなります。
わたしの個人的な感想としては、見られる船は今回の半分くらいだと丁度いいのかなと思いました。
そうすれば、もっと船についての説明や裏話などが聞けたのではないかと思います。
更に少ないと、何をしゃべるのか、案内人の腕の見せ所でしょう。
この軍港めぐりを運営している会社の社長のインタビューです。
よく「案内人を雇うと人件費がかかるでしょ。なぜ音声テープを流さないのですか?」と聞かれるのですが、決まった内容を流すことができないんですよね。どういうことか。毎日、光景が違うからなんですよね。今日はこの艦船が停泊しているけれど、明日はいないといった感じで。時間によって、光景が違うこともあるので、人間の生の声でしか解説できないんです。
観光地の遊覧船に乗ると、録音テープを流すだけといったケースが多いですよね。機械的に説明されるので、どうしても面白みに欠ける。一方の軍港めぐりは違う。案内人の話術で、乗客を魅了させている。「夢中になって海に落ちないようにしてください」ときちんと注意を喚起しながら、「万が一落ちてしまっても右手のアメリカ海軍基地には行かないでくださいね。上陸の際にはパスポートが必要になりますので、泳ぐときには左手にお願いします」と。
引用元:横須賀で艦船を見るだけのクルーズなのに乗客が増加 口コミで広がり人気に
わたしがこの軍港めぐりを知ったのは、文化放送の『くにまるジャパン探訪』でした。
案内人の泉谷さんのお話がとても面白かったので、一度軍港めぐりに行こうと思ったのでした。
今回は泉谷さんではなかったのですが、若杉さんの案内もとても楽しかったです。
また若杉さんの案内で乗船したいとも思いました。
リピーターが増えて人気になるのもうなずけます。
しかし今回は、やはり船が多くて、説明が駆け足だったように感じたのが残念です。
当然若杉さんが悪いわけではありません。
船の数が少なくて、もっとたくさんの船を見たかったと残念に思った方も、日によっては居たのでしょう。
でも、本当は残念な軍港めぐりだったのでは無いのかもしれません。
社長のインタビューを読むと、船が少ない日の方が案内人の話が面白いのではないかと想像してしまいす。
案内人が誰になるかは、事前に発表されません。
ベテランの案内人の話も聞いてみたいと思いますが、船が5隻しかいない時の若杉さんの案内も聞いてみたいと思いました。
日によって船も案内人も違うのですから、二度三度と乗ってみたくなります。
今回、空母が見られなかったので、次は空母が寄港している時に、また行きたいと思います。