LPSA金曜サロンの様子
宏美先生との九局目となります。
前局に負けて四勝四敗の五分となりました。
勝ち越しとなるでしょうか。
中倉宏美女流二段戦
感想戦
3三銀型に対しては陽動振り飛車も悪くありませんが、居飛車党としては本局のように矢倉で対抗すると、駒が綺麗に整っていて気分が良いですね。
矢倉に組んでから棒銀に出ました。
作戦は成立していましたが、64手目に▲4五歩と突いていれば、2四に銀が居るので△3五銀とかわすことが出来ずに取る一手でした。
それから▲1三香成を決行すれば、最後に▲1三角成と金を取って駒得出来るところでした。
いくつかのミスはありましたが、ガッチリと矢倉に囲った効果で下手が優勢を維持して終盤まで来ました。
104手目の▲8一銀が大悪手で一気に逆転するところでした。
ここは▲8六桂と打って△9九金に▲8八銀と手を戻せば下手優勢でした。
▲8一銀に対しては△7一香と受ければ下手の攻めは切れていました。
しかし宏美先生は攻め合いで△9九金と詰めろを掛けて来ました。
確かに上手玉は詰まずに下手玉に詰めろを掛けて勝ちという読みは、通常なら正解でしょう。
しかし、△9九金に▲7二馬△9三玉と王手から詰めろを掛けてからの▲8八玉という受けがありました。
自ら敵の攻め駒に向かっていく危険な手なので気付きにくいのですが、これで詰めろが消えています。
△8九金は▲9八玉と銀を取れるので△8九銀成ですが、▲7八玉と戻れば有効な王手がありません。
プロでもうっかり見落とすような▲8八玉という絶妙手がありました。
この手があるので▲8一銀に対しては△7一香と受けなければいけなかったのです。
とは言っても、そんな絶妙手を級位者が指せるはずも無く負かされました。
こんなすごい手があったとは、将棋は奥深くて面白いと改めて感じました。
宏美先生、ご指導ありがとうございました。
対局情報
対局日 :2009年6月12日
棋 戦 :LPSA金曜サロン
対局場所:LPSA駒込
飛車落ち対戦成績
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