Nゲージ

【初めてのNゲージ】レール選び トミックスとカトー

全く知識が無いのですがNゲージを始めます

これからNゲージを始めます。
わたしと同じようにNゲージを始めようと思っている方の参考になればと思います。
Nゲージ初心者なので失敗もするでしょう。
わたしの失敗は反面教師として、みなさんは同じ失敗をしないでください。
既にNゲージを楽しんでいる先輩には、忌憚の無いご意見やアドバイスを頂きたいと思います。

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情報集め

息子は今年、思いのほかお年玉を多く貰えたので、家族の新年会から帰ると直ぐにNゲージを買いたいと言い出しました。
いつかは言い出すのかなと思っていましたが、ついにプラレールを卒業してNゲージを始める事になりそうです。
Nゲージの知識は全くないので、とりあえずネットで調べます。
『Nゲージ 入門』で検索すると、国内では『KATO』と『TOMIX』という二つのメーカーがあるんですね。

[KATO] Nゲージ鉄道模型入門

TOMIX 楽しい鉄道模型(TOMIX入門ガイド)

なるほど、どちらも良さそうですね。
更に調べると・・・
○KATOとTOMIXのレールは混ぜて使えない。
○レールと電源(パワーパック・パワーユニット・コントローラーなどと呼ばれています)は同じメーカーの物を使う。
○車両はどちらのレールでも使える。
という事がわかりました。
初めにKATOかTOMIXか、レールをどちらにするか決めなければならないようです。
さて、どちらにしようか・・・。

KATOとTOMIX

一方は良いんだけど高い、もう一方は安いけどいまいちというのなら予算次第ですが、KATOとTOMIXに関してはどちらも決定的な悪い点というのは無いようです。
更にネットで評判を調べます。
KATOは複線の間隔が狭くTOMIXは広いので、列車のすれ違い等の見た目に拘るのならKATOが良いようです。
主に新幹線のレールに使う高架複線スラブレールという物はKATOの方が断然見た目がリアルでカッコいいというのが共通した認識のようです。
しかし、KATOはレールの土台(道床というそうです)が広いので、ポイントの分岐部分に特殊な線路を繋ぐ必要があります。
また、KATOはレールに電源を供給する為に専用のフィーダー線路が必要ですが、TOMIXは通常の線路にフィーダーを接続できるので、レイアウトを組む時にフィーダーの位置を考える必要が無いのは初心者にもいいですね。
TOMIXはレールの種類がKATOよりも多いので、限られた狭いスペースでレイアウトを組むのにはTOMIXの方が良さそうです。
KATOのレールはジョイントが別パーツになっていて、何度も繋げたり外したりしても壊れにくいが、電圧の低下が起こりやすいようです。
購入前の事前情報では、9歳の息子も組み立てる事を考えるとKATOのレールの方が良さそうだと思いました。
が・・・

初めて購入する車両がレールより先に決まる

Nゲージの事を調べていたらTOMIXから『限定品 JR 24系「さよなら北斗星」セット』が発売される事を知りました。
このセットには『オハネフ25 14』という客車がモデル化されています。
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11号車 オハネフ25 14
この車両は北斗星乗車記の『北斗星の編成』で書いている通り、2015年3月3日上野発札幌行下り北斗星で実際に乗った車両です。
嫁さんと『さよなら北斗星セット』のページを見て二人の目が合うと、「どうせNゲージを始めるならこれがいい」と、直ぐに意見が合いました。
値段を調べると、予約数が発注数に達して、既に予約受付が終了しているショップもありました。
『予約の受付は終了しました』の文字を見て、もたもたしていたら買えなくなるかもしれないと思い、まだ予約受付をしているショップの中で一番安かった『Joshin web』でポチりました。
初めは息子がお年玉で買うからという事で、KATOかTOMIXのスターターセットを買うつもりでしたが、夫婦そろって衝動買いをしてしまいました。
今度のボーナスはNゲージで消えそうです(涙)。

TOMIXの常点灯システム

初めての車両はTOMIXの北斗星に決定しました。
発売予定日は2月末となっているので、それまでの二ヵ月近くのうちにレールも購入する予定です。
TOMIXの車両には『常点灯』という機能がある事を知りました。
この機能は車両が停車していてもライトは点灯しているというものです。
TOMIXの常点灯システム搭載車両は、KATOのコントローラーでも走らせる事は出来ますが、常点灯の機能は働かず、停車するとライトも消えるようです。
レールを敷きっぱなしにしておけるスペースは我が家には無いので、走らせる度にレールを繋げてはバラすを繰り返す事になります。
息子がレールの組み立てとかたずけをする事を考えてKATOのレールにしようかなと思い始めていたのですが、常点灯の機能を発揮させるにはTOMIXのレールにした方が良さそうです。
う~ん、迷うなぁ・・・。

ポポンデッタ秋葉原

実際にレールを購入する前に実物を見ておこうと思いました。
KATOもTOMIXもそれぞれショールームがあります。

ホビーセンターカトー

トミックスワールド

ホビーセンターカトーは新宿の西落合、トミックスワールドは埼玉県の大宮にあります。
ホビーセンターカトーではKATOが、トミックスワールドではTOMIXが良いと言うでしょう。
そこで、最初に両方の商品を扱っている鉄道模型店で意見を聞いてからショールームに行く事にしました。
まずは秋葉原の『ポポンデッタ』に行きました。
店員さんに「これからNゲージを始めようと思っています。何度も同じ事を聞かれていると思いますが、KATOとTOMIXとどちらにするか意見を伺いたいと思って来ました」と訊ねました。
「わたしはいつもレールはKATOを薦めています。ジョイントが丈夫なのと壊れてもジョイント部分だけを交換できるからです」
なるほど、鉄道模型店の店員さんがはっきり断言するのだからKATOの方が良いのでしょう。
TOMIXの北斗星セットを買う予定で、常点灯はどうなるのかと質問すると、「以前は使えないパワーパックがありましたが、今のパワーパックならTOMIXの常点灯搭載車両でもKATOのレールで楽しめます」とのアドバイスでした。

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ホビーセンターカトー

八割方KATOのレールにしようと思いながらホビーセンターカトーへ向かいました。
都営地下鉄大江戸線の落合南長崎駅を降りて、ゆるい坂道を下って行くと、住宅街の中にいきなり赤い本物の車両が置いてあってびっくりしました。
店内にはいっぱいのNゲージ車両が展示されていて圧倒されます。
スタッフさんに、まだレールをKATOにするかTOMIXにするか決めかねている事を告げ、TOMIXよりも良いと薦められる点を尋ねると、KATOのレールを持って来て説明してくれました。
やはり繋げたり外したりを繰り返しても壊れにくい点をアピールされました。
息子にもレールを繋げたり外したりさせてくれました。
驚いたのは、KATOのレールは『へ』の字に曲げて外せる事です。
これは子供でも簡単に外せます。
最初の車両はTOMIXだけどレールはKATOで決まりかな。
ただ、道床の幅は広くていいのですが、高さがありすぎて土手の上を走っているように感じるのが気になります。

トミックスワールド

新宿から大宮へ移動。
ホビーセンターカトーと同じ質問をすると、接続部の遊びが少なくかっちりとつながり、KATOよりも電圧低下が起こりにくい事をアピールされました。
KATOよりも外しにくく感じるので子供には難しいか尋ねると、ホビーセンターカトーの時と同じようにレールを持って来て繋げさせてくれました。
平らな所に置いて真っ直ぐ引っ張れば、KATOよりは多少固く感じますが、壊さずに外す事が難しい事では無いと思いました。
息子でもパチッパチッと指し込んだり抜いたり出来ました。

レール選定

帰宅してからもKATOとTOMIXの情報を探して検討しました。
色々な意見の中で一つ気になる意見がありました。
『車掌さんの銀河鉄道株式会社』というサイトの中の『Nゲージ999号初心者講座』に書かれていました。

以下引用させて頂きます。

KATOのユニ・トラックの連結は、互いのレールに取り付けた電気接点付きのスナップ(ユニ・ジョイナーという部品)で「パチン」と繋ぎます。
このスナップ部は摩耗や変形(「繋ぎ外し」の繰り返しによって接点が歪む)により、レール間の通電が不確実になった場合の事を考えて、レール本体から取り外し、新品と交換出来る構造になっています。
一見「これはグットアイデア」的に見えますが、実はここがユニトラック最大の弱点でもあります。車掌: 「通電の事を考えた構造でしょ?どこが弱点なんですか?」
原田: 「簡単に云うと、しっかり繋げないんですよ」

KATOのユニトラックはレールとそれを繋ぐジョイナーとが一体になっていない、つまりレールとレールを連結器で繋いでいる状態。2本のレールは一体化せず、敷設面に段差が有る場合、その影響がモロにレール面に表れてしまうのです。
仮に、線路敷設しようとする場所に3~4ミリほど段差(高低)があったとしましょう。
例えば部屋と部屋をまたいで線路を敷く場合、部屋の仕切(ふすま)のレール部(敷居)に直角に線路を敷いたとします。ふすまのレール部は畳面より少し段差が付いている場合が多く、そこに線路を敷くのですから、僅かに登り下りする勾配が出来ます。

この際、登りに差し掛かるレールは平行に進んできたレールより角度(勾配)が付くわけですがその“角度”が継ぎ目部分に表れ、極端に云うと、“く”の字に折れた格好になります。

また、上りと下りの境目では、角度の付いたレール同士が交わるため、逆に“へ”の字に折れた格好になります。くの字の方は台車の自由度でカバー出来るので大した事はありませんが、への字の方は車輛の床下機器に接触すれば脱線を引き起こすこともあり大変です。

つまり、KATOのユニ・トラックは敷設面の“段差”に弱いのです。

畳敷きの和室や床面に段差の多い部屋では、ユニトラックはその威力を 発揮できないというわけです。段差のない「廊下」や全面フローリングの洋室等で用いるのが一番ベス トな使い方と云えるでしょう。

この記事は2001年に書かれたようです。
ですからKATOのジョイント部は改良されている可能性があります。
しかし、改良されて電圧低下は起こらなくなったという記事を見つける事は出来ませんでした。

KATOの特徴

長所
○複線間隔が狭く列車のすれ違いなどが実物に近い
○高架線路のスラブ軌道の再現度が優れている
○駅とホームのストラクチャーがよりリアルに再現されている
○ポイントが丈夫で動作の信頼性が高く故障しにくい
○6番ポイントという分岐半径の大きいポイントがある
○レールの抜き差しがしやすい
○ジョイント部分が丈夫
○ジョイント部分が交換式
○道床の幅が広いのでお座敷レイアウトでも安定している
短所
○レールの種類が少ない
○ジョイナー部が弱く長くレールを繋ぐと電圧低下が起きやすい
○段差に弱い
○レールの基準が62ミリで、車両の長さとの比較が少しわかりにくい
○電源供給用のフィーダーレールが必要で、レイアウトを組む時からフィーダーの位置を考えなければならない

TOMIXの特徴

長所
○レールの種類が多い
○普通のレールにフィーダーが差せるので電源供給場所を意識せずレイアウトを組める
○レールの基準が70ミリで車両の長さとレールの長さを計算しやすい
○踏切と信号がよりリアルに再現されている
○常点灯に向いている
○多少の段差があってもレールを敷ける
短所
○複線間隔が広く間延びして見える
○ポイントの耐久性が低め
○レールの抜き差しを丁寧にしないとジョイント部分が壊れやすい
○ジョイント部分は交換できない

レール選択のまとめ

まだNゲージを買っていない素人のわたしですが、以下のような結論に達しました。
複線でのすれ違いと高架スラブで新幹線を走らせた時の見た目を重視するのならKATO。
駅とホームの見た目を重視するならKATO。
ある程度スペースに余裕があってレイアウトを組めるのなら、レールの種類が少なくてもポイントの信頼性でKATO。
リアルな踏切と信号の動作を楽しむのならTOMIX。
豊富な種類のレールで思い描いたレイアウトを組むのならTOMIX。

購入するレールを決める

KATOのレールはジョイント部分が別パーツになっていて、取り外しが利きますが、その分電気的には抵抗が大きくなる事と段差に弱い事がわかりました。
確かにTOMIXのレールはかっちりとハマる感じです。
また、TOMIXはレールの基準が車両の長さとほぼ同じ位なので、車両5両分のレールならS280を2本とS140を1本というようにわかりやすいので、初心者にはレイアウトを考えやすいですね。
更に、息子でもレールの抜き差しが出来た事、最初に買う車両がTOMIXの北斗星である事、畳の上にレールを敷くので多少の段差がある事、息子は新幹線よりも在来線の方が好きなので高架スラブレールの導入は考えていない事、などの理由で、わたしはTOMIXのレールを購入する事に決めました。

多分、どちらのレールを買っても、失敗したから買い替えるという事にはならないと思いますが、今後レールを買い足して複線にした時にどう感じるかですね。
新幹線を走らせる場合、高架をKATOにする事は出来ますね。
まだ高架スラブレールの実物を見た事が無いので、実際に新幹線を買う事になったとしたら検討します。
わたしは複線間隔・高架スラブレール・駅・ホームの見た目よりも、車両を走らせて楽しむ事を優先してTOMIXにしますが、何に拘っているかは人それぞれです。
それぞれの人に合ったレール選びのヒントになれば幸いです。

わたしはTOMIXを買って、今後このブログで紹介していきます。
皆さんがNゲージを始める時のレール選びの参考になればと思います。

続きはこちらからどうぞ
初めてのNゲージ レイアウトプラン

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