3月5日 小樽の朝
前日は向いの倉庫の屋根がところどころ見えていたのですが・・・
寝ている間に雪が降って、倉庫の屋根は真っ白になっていました。
3月5日、6時30分起床。
当初の予定では9時44分小樽発の列車で余市へ行く事になっていました。
もう少しゆっくり寝ていられたのですが、この日の午後に行く事になっていた小樽市総合博物館に早く行きたいと息子が言うので、少し早く出発する事にしました。
余市に9時頃に着くよう、8時半頃の列車に乗ろうと思います。
スマホにインストールしてある駅探で列車を調べると8時07分発の列車が表示されました。
もう少し後の列車が無いかと『後出発』を調べたら9時44分発の列車が表示されました。
えっ?
1時間半の間に他の列車が無い?
昼間の乗客が少ない時間帯ならともかく、通勤通学で利用者が多いであろう8時台に一本しか列車が無いんですか。
少し早過ぎるけれど、8時07分発の列車で行く事にして、早起きしました。
ホテルのバイキングで朝食。
この日はバスでの移動も予定していたので、前日にバス乗り放題の1日乗車券を購入していました。
スクラッチになっていて、利用する年月日の数字をこすって使用します。
わたし達が出発する時に3人の女性客がチェックアウトしていきました。
やはり雪の積もった道でキャリーバッグを引っ張るのは大変そうでした。
リュックにして正解。
ホテルの前に積もった雪を見て、朝からテンションの上がる息子。
丁度良い時間のバスが無かったので、のんびり歩いて小樽駅へ。
運河から駅までの広い上り坂の通りは、車道と歩道の間に除雪した雪が高く積まれていました。
身長より高かったので、2メートルは超えていたでしょう。
7時50分頃、小樽駅に到着。
小樽駅に着くと早速カメラを取り出す息子。
札幌方面は何本もの列車がありますね。
しかし、余市へ行く8時台の列車は、確かに1本だけです。
初めて目にする駅名が気になったようです。
ここからの列車移動には北海道フリーパスを使用します。
朝の撮り鉄タイム。
新型の789系。
息子はこれに乗りたいと言っていました。
これは札幌方面なので、翌日の札幌行きで乗れるでしょう。
ヨット型の4番線の案内表示はすぐに気付きましたが、ランプは帰宅してこの写真を見るまで気付いていませんでした。
小樽から余市へ
長万部行きのキハ150に乗車。
雪景色の中、余市へ向かいます。
余市到着前に車内アナウンスが。
この時まで『よ↑い↓ち↓』と、『よ』にアクセントがあると思っていました。
車内アナウンスではアクセントの無い平板の発音で違和感を覚えましたが、これが正しい呼び方なのでしょう。
余市駅到着。
わたし達以外にも10名ほどが降りて行きました。
余市駅を出て、お目当てのニッカウヰスキー余市蒸留所へ向かいます。
が・・・
駅前でまたまた雪に戯れる息子。
ニッカウヰスキー余市蒸留所
余市駅から歩いて2~3分ほどでニッカウヰスキー余市蒸留所に到着。
中世スコットランドの石造りの古城を思わせる外観です。
この門の中に受付があり、見学を申し込んで中へ。
門をくぐり、内側から撮影。
ガイドツアーでは、見学中の撮影は禁止なので、ツアーが終わるまでの写真は無し。
前夜の雪が真っ白に積もっていて、ここでもはしゃぐ息子。
ガイドツアーで余市蒸留所を見学後、試飲会場へ。
試飲出来るのはブレンデッドの『鶴17年』、シングルモルトの『余市10年』、『アップルワイン』の3種類。
雪景色を眺めながらウイスキー2種類を頂きました。
嫁さんは水割りにして、わたしはストレートで味比べ。
『鶴17年』は刺々しくて、わたしには美味しく感じられませんでした。
『余市10年』はもう少しまろやかな口当たりですが、まだ若くて角張った印象。
もっと熟成した余市は美味しいんだろうなと思わせます。
友人が前年にここを訪れた時は、『余市20年』が試飲できたそうです。
ドラマの影響で訪問者が増えて、尚且つ『余市20年』そのものが売れた為に原酒が足りなくなり、試飲の銘柄が『余市10年』と『余市20年』から『鶴17年』と『余市10年』に変更になったようです。
試飲の後は隣のお土産を見に行きました。
『余市12年』は、まぁこの値段なら買えますが、試飲した10年との差はあまり無いのではないかと考えて、購入は見送りました。
ひえぇ~っ!
こんなに高いの!
蒸留所の見学も試飲も無料です。
有料でいいから、これをワンショット飲んでみたかった。
美味ければ買ったかもしれません。
でも、この値段だったらグレンリヴェットの32年が買えるもんなぁ・・・。
でもでも、旅の思い出が加わったお酒ならこの値段を出しても・・・。
でもでもでも、これが期待したほど美味しくなかったら・・・。
でもでもでもでも、ここでしか買えない限定商品だから・・・。
悩みましたが、まだ旅は始まったばかりなので、これも購入は見送りました。
通常のサイズからミニチュアボトルまで、色々なウイスキーを売っていましたが・・・
結局ここではウイスキーを買わず、この樽に入ったチョコレートをお土産に買いました。
帰宅後、何度も『シングルモルト余市』を買って帰らなかった事を後悔しました。
入口から敷地の奥の方にある試飲会場まではガイドさんの説明を聞きながらの見学ツアーでしたが、試飲からは自由行動で撮影も自由になります。
ガイドツアーで歩いた道を、撮影しながら戻ります。
ウイスキー博物館。
創業当時に発売したウイスキーから歴代のニッカウヰスキーが展示されていました。
入口の上部に『1』の数字があります。
1号貯蔵倉庫で、ニッカが最初に作った貯蔵倉庫です。
現在は見学のコースになっていて、中に置かれている樽は空です。
ニッカ創業者の竹鶴氏がリタ夫人と実際に暮らしていた自宅。
元々は蒸留所から数キロ離れた所に在ったそうですが、蒸留所の敷地内に移築したそうです。
奥さんの為にスコットランド風の建物にしたそうですが、障子が使われていたりして、屋内は和洋折衷の造りのようです。
テレビクルーが撮影していました。
これは研究室として使われていた建物。
その後『リタハウス』として喫茶室になり中でお茶を飲めたようですが、現在は老朽化により喫茶室としての使用はされていません。
『旧竹鶴邸』と『リタハウス』は登録有形文化財に指定されているそうです。
炭火で蒸留するポットスチル。
炭火専用のポットスチルは世界でもここだけにしか残っていないそうです。
もう10年ほどになりますか。
ニッカの竹鶴が世界一のウイスキーに選ばれたというニュースを見て、一度訪ねてみたいと思っていたニッカウヰスキー余市蒸留所でした。
電車に関係ないので、息子は「そんなところに行くの~?」と嫌がっていましたが、「北斗星に乗るのに付き合ったんだから、一つくらいはお父さんに付き合えよ」と言って、旅程に組み込みました。
ニッカウヰスキー余市蒸留所へのアクセス
ニッカウヰスキー余市蒸留所へは、札幌駅から快速エアポートで小樽駅まで32分。
小樽駅で函館本線の『倶知安・長万部』方面の普通列車に乗り換えて23分、余市駅下車。
余市駅を出て駅前の通りを真っ直ぐ歩けば2~3分です。
余市駅の出口も駅前通りも一つしかないので迷う事は無いでしょう。
但し、小樽から余市までの列車本数はあまり多くないので、事前に時刻表で確認する事をお勧めします。
詳しくは『余市蒸留所見学ガイド』でご確認を。
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小樽市総合博物館で北海道初の鉄道を見学