容量が不足してきたので、これを1TBのSSDに換装して、EaseUS Todo Backup Freeという無料のソフトを使ってシステムのクローンを作成しました。
新しいSSDにWindowsをクリーンインストールして使うのであれば簡単ですが、今までインストールしたアプリをもう一度インストールしないとなりません。
今までのデータを引き継ぐクローン作製で、新しいSSDにシステムディスクの移行が出来れば、アプリの再インストールをする手間は省けます。
しかし、クローン作製にはかなり手間が掛かりました。
今後、嫁さんのパソコンや自分のパソコンでも同じ事をする可能性があります。
同じ事をしようと考えている方の参考と自分の備忘録として記事に残しておく事にしました。
息子のパソコンを買ってからもうすぐ四年経ちます。
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故障
息子から「パソコンが、ガラガラうるさい音が鳴り出した」と言われました。
調べてみたらケースファンから異音が聞こえます。
ケースファンが寿命を迎えたようです。
ケースファンを交換する事にしたのですが、この配線を見て、二度配線の纏めをするのは面倒だと思いました。
暫く前からパソコンの動作が重くなり始めたので、そのうち容量の大きなSSDに交換しようと思っていたところでした。
ついでなので、ケースファンの交換と一緒にSSDも交換する事にしました。
パーツ紹介
ケースファン
ケースファンは Antec F12という120 mmのファンにしました。
SSD
SSDはクルーシャルのMX500 1TBです。
元のSSDのフォーマット形式を確認する
新しいSSDを使うにはフォーマットが必要です。
フォーマット形式にはMBRとGPTの二種類あります。
MBRは古い形式で、2TBまでしか利用できません。
新しいSSDにウインドウズをクリーンインストールして使うのであれば、新しい形式のGPTでフォーマットすれば良いでしょう。
しかし、今回のようにクローンで新しいSSDにデータを移行する場合は、元のシステムドライブと同じ形式でフォーマットしないと上手くデータ移行できない場合があります。
そこで、元のシステムドライブのSSDがMBRなのかGPTなのかを確認する必要があります。
新しいSSDを取り付けてしまうと、ディスクの管理ウインドウが開く時にフォーマットのウインドウが自動で開いてしまうので、新しいSSDを取り付ける前にフォーマット形式を確認しておきます。
タスクバーのウインドウズマークを右クリック。
ディスクの管理をクリック。
ディスクの管理ウインドウが開くので、(C:)と書いてあるCドライブのあるディスク番号の部分を右クリック。
プロパティをクリック。
プロパティが開くのでボリュームタブをクリック。
パーティションのスタイルがMBRかGPTかを確認する。
息子のパソコンはGPTでしたが、パソコンによって違うので、間違えずに確認しましょう。
取り付け
配線を傷つけないように気を付けて、結束バンドをカットします。
シャドーベイにSSDをネジ止め。
SATA電源とSATAケーブルを繋ぎます。
ケースファンを取り付けて、再度配線を結束バンドで纏め、ケースに収めて、取り付けは完了です。
SSDをフォーマット
タスクバーにあるウインドウズマークを右クリックします。
ディスクの管理をクリック。
ディスクの管理のウインドウが開きますが、フォーマットしていないSSDが接続されていると自動でディスクの初期化のウインドウも開きます。
事前に確認しておいた元のSSDのパーテイションスタイルと同じパーテイションスタイルにチェックをしてOKをクリック。
フォーマットが終わってWindowsがSSDを認識できるようになりました。
ドライブ文字の割り当て
Windowsがストレージとして認識しただけで、まだデータを書き込む事は出来ません。
読み書きが出来るようにドライブ文字を割り当てます。
『未割り当て』となっている斜線部分を右クリックします。
【新しいシンプルボリューム】をクリック。
ウィザードのウインドウが開かれるので【次へ】をクリック。
ボリュームサイズを指定します。
パーティションを分けない場合は、シンプルボリュームサイズを最大ディスク領域のサイズにして【次へ】をクリック。
ドライブ文字を割り当てます。
息子のパソコンは、BTOで注文する時に240GBのSSDをシステムのCドライブとして設定されていました。
データ保存用に1TBのHDDを増設してDドライブとしました。
今回はEドライブにします。
ドライブ文字をEにして【次へ】をクリック。
次はパーティションのフォーマットです。
ファイルシステムは【NTFS】です。
アロケーションユニットサイズは、小さいサイズに設定するとディスクの無駄な領域は少なくなるのですが、データの断片化や読み書きの速度が遅くなる可能性が高くなります。
逆に大きいサイズに設定すると無駄な領域は増えますが読み書きの速度は早まる可能性が高くなります。
小さいサイズのファイルを多数書き込む場合はアロケーションユニットサイズを小さくした方が良いです。
ファイルサイズの大きい動画の保存にはある程度アロケーションユニットサイズを大きく設定した方が、読み書きの速度が速くなるので良いと思います。
使い方によってアロケーションユニットサイズを設定した方が良いのでしょうが、適正値を調べるのは大変なので、既定値に設定して【次へ】をクリック。
設定内容に間違いが無ければ【完了】をクリック。
これで増設したSSDはEドライブとしてデータを保存出来るようになりました。
EaseUS Todo Backup Freeをインストール
EaseUS Todo Backup の公式サイトから無料ダウンロードをクリック。
メールアドレスを入力して【Todo Backup Free】をクリック。
無料版の【ダウンロード】をクリック。
『tb_free_installer.exe』というファイルがダウンロードされるので、クリックして実行します。
EaseUS Todo Backup インストーラーが起動するので【今すぐインストールする】をクリック。
【無料インストールする】をクリック。
インストールが始まります。
インストールが完了したら【今すぐ始める】をクリック。
EaseUSのページが開いた後に EaseUS Todo Backup のメイン画面が表示されます。
左下のクローンボタンをクリック。
ソースを選択するウインドウが開くので、Windowsが入っているシステムのCドライブにチェックを入れます。
SSDなのに『ハードディスク0』となっていますが大丈夫です。
【次へ】をクリック。
ターゲットの設定ウインドウが開きます。
この画面では隠れているので、下へスクロール。
増設したSSDをターゲットに設定するチェックを入れたら、左下の【高度なオプション】をクリック。
SSDに最適化にチェックを入れて【OK】をクリック。
確認画面が表示されるので、ソースが現在のシステムディスクでターゲットが新しくシステムディスクにするディスクが指定されている事を確認して【実行】をクリック。
クローンの作成が始まります。
息子のパソコンでは10分ほどでクローンの作成が終了しました。
パーティションの削除
増設した1TBのSSDでWindowsが立ち上がりました。
ディスクの管理で確認すると新しいSSDが自動でCドライブになっています。
しかし、元のSSDと同じ240GBの容量になっていて、残りはパーティションで切られています。
1TB全部をCドライブとして使いたいので、パーティションを削除します。
ウインドウズマークを右クリックして、ファイル名を指定して実行をクリック。
『diskpart』と入力して【OK】をクリック。
DISKPART> のコマンドプロンプトに『list disk』と入力。
パソコンに接続されているディスクの一覧が表示されます。
サイズなどから増設したSSDのディスク番号を確認します。
ディスク2が増設したSSDだったので、『select disk 2』と入力。
選択したディスク番号が正しい事を確認して『list partition』と入力。
選択したディスク内にあるパーティションの一覧が表示されます。
『select partition 2』と入力してパーティションを選択します。
『パーティション 2 が選択されました』と表示されたのを確認し、『delete partition override』と入力。
『DiskPart は選択されたパーティションを正常に削除しました。』と表示されればパーティション削除は成功です。
同じように、『select partition 』で削除するパーティションを選択して『delete partition override』で削除します。
『このディスクには表示するパーティションがありません。』と表示されれば作業完了。
ウインドウを閉じて終了です。
クローンディスクを起動ディスクに
データを移行した新しいSSDのシステムで起動するようにBIOS画面で起動する順番を変更します。
マザーボードによって多少違いがありますが、ASUSの場合、起動後【F2】ボタンを押すとBIOS画面に入れます。
BIOS画面の右下に起動優先順位があるので、データを移行したクローンディスクをドラッグして、一番上に持って行きます。
【保存&終了(F10)】をクリック。
確認画面が表示されるので【OK】をクリック。
これで起動できればシステムの移行は成功です。
注意
システムの移行が成功したらEaseUS Todo Backupはもう必要ありません。
アンインストールします。
EaseUS Todo Backupは中国企業のアプリです。
息子のパソコンでは問題無く使えましたが、このアプリを使用するのは自己責任で使用してください。
パソコンにトラブルが起こっても責任はとれませんので、宜しくお願い致します。