パソコン

自作パソコンを初めて作ってみた 組み立て手順からセットアップまで


ドスパラ秋葉原本店で購入したパソコンパーツが届きました。

いよいよパソコンの自作に初挑戦。
組み立て手順からセットアップまで記事にしました。
無事に作れるのか不安もありますが、慎重に作業を進めたいと思います。
この記事が自作に挑戦しようか迷っている方の参考になればと思います。

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自作パソコンのパーツの確認

荷物は二個口で届きました。

ケース


一つはケース。
RAIJINTEKのSTYXです。


BTOパソコンに使われているケースのような、いかにもパソコンですという主張をしないデザインが好みです。
取り寄せで赤にするか迷いましたが、黒もスッキリしていていい感じです。

パーツ


もう一つの荷物にはパーツ一式が入っていました。

マザーボード


マザーボードはASUSの ROG STRIX Z370-G GAMING です。


箱を開けると静電気防止袋に入った基盤とマニュアルが入っていました。

CPU


CPUは Intel CORE i7 8700 です。


箱の中身はほとんどリテールのCPUクーラーです。
大切なCPU本体は箱の上部にありました。

CPUクーラー


CPUクーラーはサイズの虎徹 MarkⅡ。


ヒートシンク、冷却ファン、グリス、取り付け金具が入っています。

メモリー


メモリーはコルセアのベンジェンスRGBです。


8GBのメモリー4枚セットで32GB。
マザーボードがデュアルチャネルなので、16GB×2と速度の差は無いのですが、光を楽しむために4枚組にしました。

グラフィックボード


グラフィックボードは ELSA GeForce GTX 1070 Ti 8GB ST です。
当初はGTX 1070の予定でしたが、在庫が無かったのでひとクラス上のGTX 1070 Tiになりました。

電源


電源はアンテックのNeoECO650 GOLDです。


電源本体の他にコード類がたくさん入っていました。

ストレージ


ストレージはクルーシャルの1TB。
息子のパソコンでSSDの速さに驚きました。
一度SSDの速さを知ってしまったらHDDを使う気にはなれません。

ケースファン


ケースには背面に120mmケースファンが装備されています。


天面がメッシュになっていて、ここに120mmケースファンを2つ装着することが出来ます。


熱対策が不十分だった場合は買い足せばいいので、とりあえず天面用に一つ購入しました。

その他


その他に、Windows10と奥まで届くような少し長めのプラスドライバーと結束バンドを購入しました。

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自作パソコンの組み立て

いよいよ組み立てます。


この本に書いてある作業手順を参考にして作業を進めます。
PC自作の鉄則では
1)マザーボードにCPUを取り付ける
2)マザーボードにCPUクーラーを取り付ける
3)マザーボードにメモリーを取り付ける
4)PCケースにマザーボードを取り付ける
5)PCケースにドライブ類を取り付ける
6)PCケースに電源ユニットを取り付ける
7)マザーボードに各種ケーブルを接続する
8)マザーボードにグラフィックボードを組み込む
9)ストレージにケーブルを接続する
と、なっています。
実際に自作を経験してみて、この順番はケースによっても変わってくると感じました。
あくまでも参考として考え、実際の手順は作業のしやすさを考慮して進めた方が良いでしょう。
初めはわたしも上記手順で進めたのですが、奥まで手が入らずに何度かやり直しました。
わたしの場合、実際の組み立て手順は以下のようになりました。

マザーボードにCPUを取り付ける


マザーボードのマニュアルも確認します。



マザーボードのレイアウト。
大まかにどこに何があるかがわかります。
更に、番号ごとに細かくイラストでピン配置などが書かれています。


マニュアルではイラストでの説明だけで、少しわかりにくい部分もありますが、言わんとするところはわかります。


マザーボードの入っていた袋は帯電防止になっているので、この袋の上にマザーボードを置いて作業します。


マザーボードの中央やや上部にCPUを装着するCPUソケットがあります。


ソケット右にある開閉レバーを押し下げながら右に開き、引っ掛かって止まっているレバーを外します。


ロックが外れたらそのままレバーを持ち上げて開けます。
びっしり並んだソケットピンが見えました。
こんなに細いピンでは、ちょっとぶつけたら折れるでしょうね。
モバイル会員になり、パーツ保証が付いているとはいえ、やはり保証を使わずに無事完成させたいので、ピンを折らないように慎重に作業します。


手の震えを抑えて、慎重にCPUをソケットにセット。


ソケットの開閉レバーを閉じ、レバーをフックに掛けてCPU取り付け完了。
この時、レバーはかなりきついので注意しましょう。
この作業が組み立てで一番不安だったのですが、あっけなく第一関門突破です。

マザーボードにメモリーを取り付ける

自作鉄則本では、次にCPUクーラーの取り付けなのですが、マニュアルには先にメモリーの取り付けが書かれていたので、メモリーを取り付けました。
結論から言うと、メモリーは先でも後でも大丈夫です。


メモリースロットは4つ。


日本語マニュアルといってもこのような説明しかありませんが、意味は十分理解できます。
メモリー1枚の時はA2を、2枚の時はA2とB2を使えという事ですね。


今回は4枚差しなので場所は悩まなくて済みます。


このようにメモリースロットのロックを外側に開いて開けます。


メモリーの切り欠きとスロットの出っ張りの位置を合わせてメモリーを差し込みます。


奥まで差し込むと自動でロックが掛かります。


メモリー1枚セット完了。


同じように4枚メモリーを差し込みます。
メモリーの取り付けは何も難しい事はありません。

PCケースに電源ユニットを取り付ける

鉄則本では電源はもっと後で取り付けるのですが、このケースは電源の取り付け位置と方向が一般的なケースとは違いました。
一度マザーボードをケースに取り付けたのですが、電源が取り付けずらかったので、マザーボードを外して先に電源を取り付けることにしました。


多くの一般的なケースでは、このファンの側を下向きに取り付けるようです。


しかし、わたしの選んだライジンテックのSTYXは、このように縦に取り付けます。


従って、電源スイッチは底面に来ます。

PCケースにマザーボードを取り付ける

大きいケースでスペースに余裕があれば、取り付ける順番はさほど気にしなくでも大丈夫です。
しかし、コンパクトなケースになると、パーツが邪魔をして後からでは取り付けるのが難しくなる場合があります。
わたしの場合、CPUクーラーを取り付けてからマザーボードをケースに取り付けるのが難しそうだったので、マザーボードの取り付けを先にしました。


右上の黒いプレートをマザーボードの裏側に取り付けます。


マザーボードの裏側はこうなります。


裏から表へビスが貫通しています。


貫通しているビスに、CPUクーラーを取り付けるプレートをネジで取り付けます。


ケースにマザーボードを取り付けるとこのようになります。
電源はマザーボードを取り付けた後でも取り付けられそうです。
しかし、スペースに余裕がなく、電源は重いので、手を滑らせてマザーボードに落とす危険を感じて、このような順番での取り付けとしました。

マザーボードにCPUクーラーを取り付ける

鉄則本にはこのタイトルになっていました。
CPUにCPUクーラーを取り付けるんじゃないの?と思いました。


まずはヒートシンクにファンを取り付けます。
しかし、この取り付けに手こずりました。
説明書にはヒートシンクのフィンに金具を引っ掛けて止めるイラストが書かれているのですが、なかなかイラストのように止まりません。
最後はかなり強引にフィンの間に金具を引っ掛けました。
多少フィンが曲がってしまいましたが、機能に影響が出るような事は無さそうです。


CPUにグリスを塗ります。
米粒くらいの量をCPUに塗り、ヘラでCPU全体に伸ばします。
ここも不安な作業だったので、ドスパラでパーツを購入する時に聞いておきました。
注意されたのは塗り過ぎない事。
足りなければ塗り足せばいいのですが、多すぎてCPUからはみ出すと端子がショートする可能性があるとの事。


グリスを塗ったら、プレートのネジ穴にヒートシンクのネジを差し込んで締めるだけ。


ファンの取り付けには手こずりましたが、CPUクーラー本体をマザーボードへ取り付ける事は至って簡単です。

PCケースにドライブ類を取り付ける

ここはどういうパソコンを組むのかによって作業が違ってきます。
ブルーレイやDVDドライブ、カードリーダー、ハードディスクなど、構成するパーツを取り付けます。


わたしは1TBのSSDのみ。
2ケ所のねじ止めで取り付け終了。

マザーボードにグラフィックボードを組み込む


グラフィックボードはPCIEの×16スロットに差し、ケースにビス止めして終了。

マザーボードに各種ケーブルを接続する


マニュアルと実物を見比べて確認し、電源、ファン、ケースのスイッチやUSBなどを接続します。
作業そのものは難しい事は無いのですが、接続するコネクターとピンが小さくてケースの奥にあるので、差し込むのが大変です。

ここまで組んできて、自作パソコンを作る事は簡単だという事がわかってきました。
難しいのはケースに収める事です。
大きいケースでスペースに余裕があれば誰でもパソコンは作れるでしょう。
コンパクトなケースで自作しようとすると、それなりに作業は難しくなります。
それでもわたしの作ったこのmicroATXのSTYXなら、初めてでも作れると思います。
実際にわたしでも作れましたからね。
もっと小さいminiITXのケースで自作初挑戦する場合は、ケースに取り付ける順番に気を付ける必要がありそうですが、初めてでも作れなくはないと思います。
わたしがお話を伺ったドスパラのスタッフさんは、miniITXのRAIJINTEK METISで初自作に挑戦して、問題なく作れたと言っていました。


ケースの奥に手を入れて作業したのですが、狭くて、接続が終わった時にひっかき傷が出来ていました。

ストレージにケーブルを接続する


SSDとマザーボードをケーブルで繋ぎます。

初めて起動する

ケースを閉じる前に、正常に起動するか、電源を入れてみます。


ケースの電源はOFF状態でも、コンセントと電源ケーブルを繋いで電源のステッチを入れると、マザーボードのロゴ部分が光りだしました。


ケースのスイッチを押すと、スイッチの周りが光って電源が入りました。


すぐにUEFI設定画面が映し出されました。
無事に動いてくれました !

配線をまとめて完成

電源を切ってコード類を束ねます。


このようにゴチャゴチャなコードを、結束バンドを使って…


こんな感じにまとめました。

売り物ではないので見た目はそんなに気にしなくてもいいと思いますが、最低限ファンなどと接触しないようには止める必要があるでしょう。
また、小さいケースの場合、エアフローの妨げにならないようにする事も考える必要があります。


ケースの蓋を閉めて完成。

自分に作れるのか、かなり不安でしたが、思ったほど難しくなく、あっけなく完成しました。

自作パソコンのセットアップ

ハードは問題なく動きそうです。
しかしこのままではただの光る函です。
後はソフトのセットアップをして、無事にWindowsが起動してくれれば終了です。
PC自作の鉄則では、組み立ての鉄則の後にセットアップの鉄則が載っているので、参考にして作業します。

UEFIの設定


正直、こんな画面を見ても何の事だかさっぱりわかりません。
このUEFIに関しては日本語マニュアルが丁寧に解説してくれています。
組み立てに関しては日本語マニュアルが無くても、多分作れたと思いますが、UEFIの設定は日本語の説明がないとわからなかったでしょう。
やはり、初めての自作では英語マニュアルだけのマザーボードではなく、多少高くても日本語マニュアルが付いたマザーボードを選んだ方が良いでしょう。

UEFIでは、起動する時にシステムを読み込むドライブを決めたり、ファンの回転数を設定したり、ストレージのRAIDを設定したり、CPUの動作クロックをオーバークロックさせたりと、色々な事を設定できます。
難しい事はわからないので、とりあえず、デフォルトのままで設定しました。

Windowsのインストール

DVDドライブにWindows10のディスクを入れて、後は指示通りに進めればWindowsのインストールは簡単に終了。

ドライバーのインストール

【ASUS FAQ】によると、ドライバーのインストールには順番があるようです。
初めにOSのWindows10をインストールして、次にマザーボードのチップセットドライバー、続いてオーディオ、グラフィックス、LANなどのドライバー、最後にWindows10のアップデートとなっています。
この順番はASUS特有のようで、他のメーカーのマザーボードでは多少順番が違うようです。
ASUSUの指示通りにドライバーをインストールして、最後にWindows10のアップデートを行いました。

自作パソコンの組み立てにかかった時間

組み立てにかかった時間は、パーツの確認に小一時間。
CPUクーラーにファンを取り付けるのに手こずり、これも1時間近くかかりました。
それ以外の組み立てはスムーズに進みましたが、それでもマニュアルを確認しながら慎重に進めたので、組み立てに6時間ほどかかりました。
そこからWindowsのインストールに1時間ほど。
ドライバーのインストールなどにも時間がかかり、トータル12時間ほどかかりました。
2度目は多分半分以下の時間で作れるのではないかと思います。
安い買い物ではないので、自作初挑戦の時は丸1日かけるつもりで頑張ってください。

自作パソコンのすすめ まとめ

失敗したらどうしようかと散々悩みましたが、いざ作ってみたら何という事もなく完成した感じです。
パソコン自作に初挑戦した感想をまとめます。

自作かBTOか

〇ケースのデザインに不満
〇こだわって使いたいパーツがあるがBTOに設定が無い
〇BTOでは求めているスペックに設定できない
以上に当てはまる人は自作にチャレンジしてみましょう。
決して難しい事はありません。
逆に、求めるスペックが設定できてケースのデザインに不満が無いのなら、絶対にBTOにしましょう。
自作もBTOも、同じスペックならば値段に大差はありません。
確実に動いて保証が受けられるBTOの方が良いです。

自作初挑戦の感想

気に入ったケースのパソコンが欲しくなったら自作するしかありません。

パソコン工房 パソコン組立サービス
TUKUMO PC組立代行サービス

いや、上記のようなサービスもあるので、自作するしかありませんというわけではないですね。

しかし、自分で組んだパソコンが動いてくれると嬉しいですよ。
そして、一度自作を経験すると、パソコンがどう出来ているのかがわかり、パーツの交換や増設も簡単にこなせるようになるでしょう。
そして、わたしが不安解消に一番役立ったのがドスパラのパーツ保証です。
ドスパラのパーツ保証
ドスパラのパーツ保証があったので安心して自作に挑戦できました。

パソコンを作る事は思ったほど難しくはない事もわかりました。
お気に入りのケースが見つかったら、自作に挑戦してみませんか。

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