北斗星ラストラン
3月13日。
いよいよ定期運行の北斗星ラストラン。
夕方のテレビでは、尾久車両基地から上野駅へ向かう北斗星から上野駅を出発するまでをリポートしていました。
これを見ていた息子と嫁さんは、ラストランの写真を撮りに行こうかとの相談を始めました。
これだけ大騒ぎしているのですから、駅は撮り鉄でいっぱいになるでしょう。
わたしは東十条駅近くの、東北本線の上に掛かる環状7号線の平和橋の上からなら北斗星を撮影できるだろうとアドバイスしました。
3月14日。
息子と嫁さんはラストランの北斗星を出迎えるべく、東十条へ向かいました。
最寄りの東武線竹ノ塚駅から北千住駅へ。
北千住でJRに乗り換え。
この日から上野東京ラインが開通。
常磐線は今までは上野が終点でしたが、これからは品川まで直通の電車も運行されます。
わたしは仕事だったので、嫁さんにラインで状況を尋ねました。
東北本線と交わる環状7号線の平和橋は、撮り鉄が三脚を立てていっぱいになっているそうです。
仕方なく近くで撮影出来るポイントを探すそうです。
平和橋の上から地上へ降りて東十条駅近くを探していたら、線路脇にこんな道を発見。
ここだとフェンスが低いので息子でも撮影出来るという事で、ここで北斗星のラストランを出迎える事にしたそうです。
撮影場所を見つけたのが10時頃。
前日までの北斗星は大宮駅を9時34分に発車して10時05分に上野駅に到着していましたが、最終日だけは10時35分大宮発11時07分上野着に時間変更されています。
北斗星の通過は11時少し前位でしょうか。
それまでは練習を兼ねて電車を撮影していたようです。
上に掛かっている平和橋が当初予定していた撮影場所でした。
色々な電車が通過して行きます。
今度は連写を試したようです。
北斗星 定期運行最後の勇姿
北斗星が来ました。
息子は北斗星を連写で撮りました。
動く被写体を連写するのはピントがボケたりブレる可能性が高くなるのですが、まぁ、何とか撮れたようですね。
構図を決めて置きピンで待機して、早めのシャッタースピードで一発勝負の方が良い写真を撮れる可能性は高まるのでしょうが、失敗の可能性も高くなります。
カメラ初心者の息子には連写した方が無難でしょう。
これは嫁さん撮影の北斗星。
写真のデータを見ると嫁さんは『絞り値 f/5.6 露出時間 1/400秒 ISO 100』となっています。
息子は絞りとISOは一緒でシャッタースピードは1/200秒です。
シャッタースピードの違いで、息子の写真の方が背景が流れていてスピード感が出ていますが、その分ブレやすくなってしまいます。
嫁さんの写真の方がはっきりと北斗星を写しています。
撮影の技術が高くなると、撮りたい写真に合わせて設定出来るようになるのでしょう。
これが乗客を乗せて走る定期運行の北斗星最後の姿です。
北斗星推進回送
東十条で北斗星を撮影した嫁さんと息子は日暮里駅へ移動。
上野駅から尾久車両基地へ回送される北斗星を撮影。
通常の走行とは逆に、EF510が後ろから押していきます。
これを『推進回送』というそうです。
この後半月ほど北斗星は走りません。
これまでは2編成が毎日上野と札幌を出発していましたが、臨時列車となる北斗星は1編成のみが上野と札幌を往復する事になります。
臨時列車北斗星は4月2日上野発から運行されます。
北斗星最後の運行は8月21日16時20分に上野を出発し、翌22日11時15分に札幌へ到着。
その日の夕方、16時12分に札幌を発車して上野へ向かいます。
8月22日の夕方のニュースではブルートレイン最後の発車シーンが放送されるのでしょうね。
そして8月23日の朝、定刻通りなら9時25分に上野駅13番線ホームへ、たくさんの北斗星ファンに迎えられて到着します。
1988年3月13日に青函トンネルの開通に伴い走り始めた北斗星は27年半走り続け、新幹線開通で役目を終え、ブルートレインは姿を消します。
息子は夏休みなので、多分写真を撮りに出かけるのでしょう。
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北斗星で行く北海道撮り鉄旅 エピローグ