将棋部の例会で指した五局目の将棋です。
九月例会第五局 サトウ初段戦
わたしは午前の対局で将棋部ナンバーワンのカネサシ四段に飛車落ちで勝ちました。
将棋部ナンバーツーのサトウ初段は、かねてよりカネサシ四段にライバル心を燃やしています。
カネサシ四段と同じ手合で指したいとサトウ初段から対戦を申し込まれました。
大会では香落ちの手合ですが、練習対局なので飛車落ちで指してみる事にしました。
それでは見てください。
感想戦
水匠4改による、一手10秒で棋譜解析をした評価値グラフです。
3手目の△3二金を見て▲2二角成と指そうか迷いました。
ですが、折角飛車落ち上手の練習をしたいというサトウ初段には、引き角定跡の攻め方を体験してもらう方が良いだろうと判断してスルーしました。
27手目で△3三桂と跳ねたので、▲2一角と打ち込む定跡の攻めをする事にしました。
44手目は▲4一角△5二金▲3二角成△同銀▲2二金の攻めもありますが、予定通り▲1五歩の仕掛けを決行しました。
定跡通りに角と金香の二枚換えになり、更にと金と飛車成が加わるので下手大優勢です。
その後▲2二とから▲3二とと活用して、銀を取らせて角を取る攻め合いになりました。
次に▲4二とと寄って銀得が確定した時点で勝ったと思いました。
上手は馬を切って襲い掛かって来ましたが、少し攻め駒が足りませんね。
91手目に△6八銀と詰めろを掛けて来ました。
実戦では見えていませんでしたが、ここで▲7五桂△同歩▲7四銀△同玉と連続の捨て駒から▲6三龍と迫る詰みがありました。
本譜は詰みが見えていなかったので▲7八金と受けましたが、形勢は下手良しに大きく傾いているので、これでも勝ちです。
100手目に手番が回ってきたので、龍を切って詰ましに行きましたが、随分遠回りの詰ませ方をしました。
やはり▲7五桂から入るのが早い詰ませ方でした。
112手目は▲8三銀ではなく▲8六桂と打てば9手詰めでした。
事件は118手目に起こりました。
▲5六角ともう一度角で王手をして、6五に合い駒をさせてから▲8六桂と打たなければいけませんでした。
詰んだと思って指していたのですが、121手目に△7六玉と逃げられてパニックになりました。
7六が抜けている事に気付いていませんでした。
上手が馬を切ってからは勝ちを確信して温泉気分で指していましたが、うっかりミスで負けにしてしまいました。
終局後、サトウ初段はカネサシ四段に「飛車落ちで負けたんだって?わたしは勝ったのでわたしの方が強いという事ですね」と絡んでいました(笑)。
第二局を公開したらサトウ初段からメッセージが・・・
くやし~い!
この棋譜を見たサトウ初段は、また喜びのメッセージを送りつけてくるのでしょうか(笑)?
対局ありがとうございました。
対局情報
棋 戦 :例会
対局場所:三階大会議室
対戦成績
○【飛車落ち下手】
●【平手下手】
●【飛車落ち下手】
○【飛車落ち上手】
●【飛車落ち上手】
棋力:2級
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【足立将棋倶楽部】第四局 飛車落ち上手【2021年度】
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