女流棋士スーパーサロンの様子
7月22日は月に一度のジョナ研でした。
先月、先々月とスーパーサロンからジョナ研という流れでした。
この日もジョナ研前にスーパーサロンで指導対局を受けることにしました。
この流れは定跡手順となりつつあります。
千駄ヶ谷へ行くには秋葉原駅で地下鉄からJRに乗り換えるのですが、ここで道場へ電話を入れて予約をしました。
道場で受付を済ませて席へ付きます。
10時からの指導対局が二局指されていました。
先月に続いて金曜日のレギュラー講師の中村真梨花女流二段が担当です。
10時半からはわたしと5才の女の子が入って四面での指導になりました。
女の子は8枚落ちの手合いでした。
角金交換で飛車を成り込んで下手勝勢の局面です。
しかしここで3二の龍を▲5二龍と指したので、手を戻して他にもっと良い手があると教えて考えさせていました。
上手は7二金・8二玉の形。
下手の持ち駒は金と歩。
中村真梨花女流二段が少しヒントを出して▲9二歩と指せました。
後は▲9一歩成から▲8一金と詰ませることが出来ました。
中村真梨花女流二段戦
真梨花先生との二局目となります。
ジョナ研でこの将棋を並べて見てもらいましたが、チグハグな指し手をみんなに指摘されてケチョンケチョンにされてしまいました(苦笑)。
級位者の将棋なんですから、もう少し暖かく見守ってくれても良いのに…(笑)
感想戦
27手目の△5三銀は危険な手でした。
実戦では気付きませんでしたが▲2二歩という手段が生じていました。
△同金は▲3一角の金銀両取りなので△3三桂と逃げるのでしょうが、▲2一歩成とと金を作って下手がかなり優勢になりました。
79手目の△3八角成はプロ的には筋が良く無く、一目△6七角成と金を取る手を考えるそうで、ここは中村真梨花女流二段が緩めてくれたのだろうという結論になりました。
88手目は▲4一角と打って6三の地点を狙いましたが、同じ狙いでも▲4五角の方が上手玉を睨み攻守に利いていて良かったです。
ジョナ研での検討では98手目に▲6二成銀と取っても勝ちだという事になりましたが、実戦では怖くて踏み込めませんでした。
植山先生は「▲4九金なんてカッコ良い手を指しちゃいけませんよ。RAYさんらしくないでしょう(笑)」と言っていました。
108手目の▲9五歩は詰めろですが薄い詰めろで悪手でした。
ここは▲7二金という詰めろが正着でした。
本譜は△6八馬▲同銀△6九銀という攻めだったので逆転はされなかったのですが、△6八馬ではなく△6七銀と打ち込まれると逆転していました。
▲同玉と取ると△6八飛成と飛車を切って▲同銀に△5八銀▲7八玉△6八馬と迫って詰みでした。
したがって△6七銀には▲8八玉と逃げる一手なのですが、そこで△9五歩と詰めろを消されると上手の勝勢となっていました。
級位者には▲7二金の詰めろは難しいので指せません。
しかし△6七銀と打たれると危ないという事を読み取って▲5七金引という手は考えられるようにならないといけませんね。
本局はどう考えても真梨花先生が緩めてくれたとしか思えません。
とはいえ、とりあえず1勝1敗になりました。
来月も決着を付けにスーパーサロンへ行くことになるのかなぁ。
真梨花先生、ご指導ありがとうございました。
対局情報
対局日 :2011年7月22日
棋 戦 :女流棋士スーパーサロン
対局場所:東京将棋会館
飛車落ち対戦成績
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