飛車落ち　第九十六局　田村康介六段戦

2021年2月13日

LPSAマンデーレッスンの様子

マンデーレッスンに田村康介六段が登場です。
鈴木大介八段に続いて奈津子先生の弟弟子が特別講師として招かれました。
それでは見てください。

田村康介六段戦

感想戦

本局は60手目、62手目、68手目の局面のどこかで▲３三角成と角桂交換から▲２一飛成と強襲する手を指せていれば勝てたかもしれませんでした。
最後のチャンスは76手目の局面でした。
後の▲７四歩を作る▲７五歩の突き捨てを入れてから▲６三銀と指せば下手が優勢でした。
玉とはそっぽの▲４三銀で紛れてしまいました。

田村先生の一言アドバイス。
52手目に▲２四歩と合わせられた時に60手目の角切りが見えて拙いと思ったそうです。
でも、あの局面で何のヒントも無く角を切れる級位者はそういないのではないでしょうか。

局後に一服しながら田村先生と立ち話をしました。
「もし、命を懸けて飛車落ちの下手を持って指すとしたらどう指しますか」と質問しました。
田村先生は「そうですね、飛車を振りますね。多分四間飛車にすると思います」との返事でした。
わたしが振り飛車党だったらこのアドバイスに、喜んで四間飛車を採用したと思います。
しかし、居飛車しか指さないわたしは、玉が右に居る事に違和感を感じるので、これからも居飛車引き角を続けるでしょう。
振り飛車党の方は飛車落ち下手では平手感覚で四間飛車を試してはいかがでしょうか。

田村先生、ご指導ありがとうございました。