飛車落ち　第九十五局　松尾香織女流初段戦

2021年2月12日

LPSA金曜サロンの様子

かおりん先生との対局も数を重ねて十局目となります。
３三角、３三銀、２二角、どの形で来るのでしょうか。
それでは見てください。

松尾香織女流初段戦

感想戦

３三銀型対陽動振り飛車となりました。
作戦自体は十分成立していると思います。
飛車落ちでは角を切って飛車が成り込めれば大体有利になるので、飛車を切っての攻めはあまり考えません。
しかし本局の68手目では▲６三同桂成から飛車を切って攻めると上手玉は寄り筋でした。
76手目の歩頭に捨てる▲８四銀は元気が良すぎました。
80手目の詰めろに対し△６三金ではなく△７二銀と指されていたら紛れていました。
折角優勢になったのに86手目の▲５一金が疑問手でした。
ここでは▲９二成桂から飛車を成り込めば下手大優勢になりました。
多面指しの指導対局なので深く読む事は無いので仕方ないのですが、111手目に成桂を取らずに逃げた手は大逆転の敗着となるところでした。
取ると▲３一角から金を取られる手がパッと見えるので逃げたのでしょう。
その先を少し読めば取って勝ちだと判断したでしょう。
上手玉を追い詰めて下手勝勢の局面で得意の勝手読みが出てしまいました。
目の前まで来ていた勝利を一手ばったりで落としてしまいました。
いかにもわたしらしい将棋でした。

かおりん先生、ご指導ありがとうございました。