中井塾の様子
2011年5月3日に芝浦サロンで開催された『中井塾』に参加してきました。
たいふー先生が受付を担当していました。
ご挨拶して会費を払って受付を済ませました。
参加者は18人でした。
初めは一つのテーブルに二人ずつの予定でしたが、参加者が予想を上回ったので、三人掛けのテーブルを作らざるを得なくなりました。
講師の中井先生とたいふー先生が一言ずつ挨拶をして『中井塾』の開始。
中井先生が問題を配って、早速『詰め将棋トライアル』からスタート。
初級は3手詰めと5手詰めが各4問ずつ。
中級は5手詰めと7手詰めが各4問ずつ。
これを20分で解きます。
「問題は簡単ですから」と、中井先生。
「そう言われて解けないとバツが悪いので、難問と超難問ということにしておきましょう(笑)」と、わたし。
わたしは初級に挑戦して6問正解でした。
続いて『将棋雑学』の問題。
なになに、『7大タイトルの名前とタイトル保持者を書いて下さい』か。
答えは直に分かったのですが、王位の『あきひと』と棋王の『としあき』の漢字が…。
正解しましたが、漢字を考えるのに時間を使いすぎてしまいました。
『女流タイトル全部とタイトル保持者を書いて下さい』ですか。
ここでも『かな』と『かいともみ』の字が分からない…。
時間が無くなってしまうので、諦めてひらがなで回答しました。
だったら最初からひらがなにしちゃえば良かった。
問題は全部で20問。時間は20分。
最初の5問で10分以上使ってしまったので、後は分かっていても答えを書くのに時間の掛かる問題は飛ばしました。
たとえば『封じ手とは何ですか?』
言葉で説明するのならすぐですが、この答えを書いていたら時間が無くなってしまいます。
後の問題にざっと目を通して、パッと解答できるものから記入していきました。
多少時間を使っても、これは正解したいと思ったのが局面を書く問題です。
『次の棋譜の局面を書いて下さい』というもので、▲7六歩△3四歩▲2六歩△5四歩…と28手書かれていて、その局面図を書きます。
ゴキゲン中飛車の超急戦の定跡形だったので、これはよく指しているので正解だと思っていました。
が…、金を4九に書いてしまいました。
超急戦の出だしは▲5八金右からなのに…。
奨励会試験では棋譜が一局分丸々あって、何手目、何手目、投了図と三つの局面図を書く問題が出るそうです。
正解は7問。
局面図の問題は△でした。
解答用紙を集めて、たいふー先生が採点している間、中井先生が答えを発表しながら解説。
『女流タイトル全部とタイトル保持者を書いて下さい』では答えを発表する時に「ちなみに大和證券杯を三連覇しているのは中井広恵です」と言って拍手喝采。
たいふー先生の『寄せ型ミニ講座』
まずは基本の寄せ型を覚えて、次に相手の守りを崩して寄せ型に持って行くことを考えていきます。
中井先生は『対局にあたっての心構え』について。
説明を聞いてなるほどと感心しました。
『定跡講座』
▲7六歩△3四歩▲7五歩の局面から、後手の4手目によっての色々な変化を説明してくれました。
講座の最後は『棋譜並べ』
全員に一昨年の王座戦1次予選、田中悠一四段対石橋幸緒女流王位の棋譜が渡されて、並べていきます。
棋譜並べには二種類あります。
一つは今回教わった様に、一手一手、自分ならどう指すかをじっくり考えて並べていく方法。
もう一つは、手の意味を考えずに、とにかく数多く並べていって、形の良さや流れを体に染み込ませて、急所に手が行く様に鍛える事。
後者はわたし位の棋力の者にはかなり効果があると思います。
プログラムの最後は指導対局。
たいふー先生、中井先生、それぞれ9面指しでの指導対局です。
石橋幸緒女流四段戦
指導対局前の休憩時間に外へ出て一服。
その時Wさんに「サイン勝負を受けてくれるのならたいふー先生と指したいなぁ」と話していました。
Wさんは先に一服を終えてサロンへ入っていきました。
わたしがサロンへ入ると「話を付けておいたから」とWさん。
何の事かと思ったら、サイン勝負をたいふー先生と指したいと言っていた事を話して、わたしがたいふー先生の指導を受けられるようにしておいてくれたのでした。
流石に生徒会長の発言力は威力があります(笑)。
そのWさんとたいふー先生の対局中のやり取り。
「そんな攻める手で自玉は大丈夫なんですか?」
「だってさっき中井先生が講座で『常に相手玉を見る』って言ってましたからね」
「中井さ~ん。講座で『常に相手玉を見る』と教えていましたけど、Wさんは相手玉しか見てないんですけど、いいんですか?(笑)」
中井先生は笑って「自玉を顧みずに相手玉だけ見ていてはまずいでしょう」
たいふー先生との九局目となります。
それではたいふー先生とのサイン勝負を見てください。
感想戦
上手が引き角から△7四歩と突いてきた時は▲6六歩から▲6七金を急いだ方がいいんですね。
3三銀型には矢倉に組んで位を取らせないという指し方が良いのでしょう。
飛車先放置作戦用の左美濃棒銀も有力そうなので、今後試していきたいと思います。
しかし、どちらにしても、下手十分の序盤から勝ち切るまではまだまだ大変で、もっと強くならないとなかなか勝てませんね。
たいふー先生、ご指導ありがとうございました。
指導対局が終わった人はアンケートに答えて提出します。
たいふー先生と中井先生が最後に挨拶。
午後1時から午後5時までの予定でしたが、盛り沢山の内容で終了時刻は6時半になっていました。
将棋漬けの楽しく有意義な時間でした。
このあとサロン常連が連れ立って、中井先生とたいふー先生を誘って打ち上げへ。
ここでも楽しい時間を過ごしました。
今回の参加者の評判が良かったので、またやろうかと言ってくれました。
ただ、準備が大変なので、毎月は無理でも年数回の開催を前向きに検討してくれるそうです。
中井先生、たいふー先生、ありがとうございました。
次回開催を楽しみにしています。
最後におまけで、打ち上げ後のつぶやきを紹介しておきます。
HIROE624
中井広恵
今日は当日ご参加の方も多く、賑やかでした。概ね好評で、定期開催を望まれる方が大勢いらしたので今後検討。
SachioIshibashi
石橋 幸緒
ゴールデンウイークチャリティー中井塾、打ち上げ含めて終わりました。芝浦にお越しいただいた皆様ありがとうございました。生徒さんもお疲れさまでしたが、講師も疲れました(笑) それにしてもあの後まだゼリヤで将棋指すとは……。
rayvaughan444
RAY
「お茶しよう」って言うと「お茶しよう」って言って布盤を拡げる。
「食事しよう」って言うと「食事しよう」って言って布盤を拡げる。
こだまでしょうか?いいえ、わたしです。
対局情報
対局日 :2011年5月3日
棋 戦 :LPSA中井塾
対局場所:LPSA芝浦
飛車落ち対戦成績
○
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●●●○○○○●●○
●○
●○○○●○●●○○
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●○○○
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