LPSA金曜サロンの様子
2部担当は中井先生です。
1部のひろみ先生の指導対局と並行して、四面での指導対局が始まりました。
ひろみ先生の指導対局が終了して、大盤解説の時間です。
先週は一公さんが大盤解説を行なったので、女流棋士二人での大盤解説は久しぶりです。
「それでは大盤解説を始めます。その前に、マンデーはいつも告知から始まるようなので、ならってちょっと告知を」と、中井先生。
初めに、この日の翌々日に行なわれる『天河戦第二局』のお知らせ。
次に、21日に行なわれる『大和証券杯』のお知らせ。
続いて3月22日に行なわれる『武蔵の国府中けやきカップ』のお知らせ。
最後に、この日収録が終わった『Positive de GO!』のお知らせ。
「『Positive de GO!』がまた復活するんですよね。二人の天然ぶりをご覧下さい(笑)」と中井先生。
告知タイムが終わって大盤解説が始まります。
初めは『大和証券杯』の中井vs里見戦を解説する予定だったようですが、中井先生が「これはネットで見られるので、他に何か無いですか」
Wさんが「この前のひろみんの将棋が観てみたいです」
この一言で、急遽2月26日に指された女流名人位戦の中倉宏美女流二段対中村真梨花女流二段の将棋を解説する事になりました。
予選決勝で、勝てばBリーグ入りの大きな一番です。
中井先生が「棋譜は?」と言うと「覚えていますから無くても大丈夫です」と、ひろみ先生。
途中で次の一手を出題しながら解説が進みます。
笑いをちりばめつつ、的確な解説と対局者の心理を聞き出す話術は流石中井先生です。
ひろみ先生が優勢の将棋で、終盤、7七の角を桂で取れば勝ちだったのを銀で取った為に紛れてしまいました。
「なんで桂で取らなかったのか聞こうかなと思っていたのよ」と、中井先生。
「6八に利かせておきたいと思ったんですが、桂でしたねぇ。これはほんとに夢に出ますね。なんで桂で取らなかったのかと」
それでもまだひろみ先生に勝ちがあったようですが、差が詰まってきた実戦心理から疑問手を指してしまい、残念ながら逆転されてしまいました。
「悔しくてこの夜は眠れなかったですね」と、ひろみ先生。
その悔しさを忘れずに精進して、次はがんばってください。
四面で始まった中井先生の指導対局は、会員が増えて来たので六面指しになりました。
中井広恵女流六段戦
中井先生との七局目となります。
中井先生の六面での指導対局です。
「サイン勝負でお願いします」と宣言。
こちらでは『実際は全く指し手に変化は無い』と言っていますが、そんな事は無いでしょう。
サインが掛かると指し手が厳しいと感じているのはわたしだけではないんじゃないでしょうか(笑)。
では、サインの掛かった将棋を見てください。
感想戦
最後は六面指しのハンデで、中井先生が三手詰めをうっかりでした。
中井先生ですらこんな見落としが出てしまう多面指しは、やはり大駒一枚違うと言われるだけに正解手を続けるのは大変でしょうね。
中井先生が投了して、わたしは「受けるなら8二からですか」と言うと、「そうだ、こっちから打たなければいけなかったんだ。受けになってないじゃないですかぁ(苦笑)」
感想戦で、84手目の局面での詰みが分からなかったので教わりました。
▲8三金△8一玉に▲5四馬で詰みです。
「8二から受けていたらどうだったかな」と言って、中井先生は85手目に△8二香と打った局面にして、その先の検討に付き合ってくれましたが、△8二香と打たれていたら間違えていそうで、逆転されていたかもしれません。
わたしの指導対局が終わって数分後、KKさんがサロンに到着して、今までわたしが座っていた席に着きました。
「もう少し早ければ中井先生が投了するところを見せられたんですけどね(笑)」と、わたし。
KKさんは随分中井先生を悩ませていたようですが…
笑いも取っていました(笑)。
指導対局が終わるのを待って、扇子にサインを頂きました。
いやぁ、嬉しいですねぇ。
中井先生のサインはなかなか貰えないだろうなぁと思っていましたからね。
中井先生、ご指導ありがとうございました。
対局情報
対局日 :2010年3月5日
棋 戦 :LPSA金曜サロン
対局場所:LPSA駒込
飛車落ち対戦成績
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