Nゲージを走らせていると、車軸やモーターなどに埃がたまります。
定期的に分解をして埃を取り除くなどのメンテナンスが必要になるようです。
しかし、初めてNゲージを購入するわたしは、当然、Nゲージの分解などした事がありません。
折角購入する北斗星の機関車をメンテナンスで壊したくありません。
どこかでNゲージのメンテナンスの仕方を教えてくれるところがないかなと探してみました。
すると、トミックスのサイトで、Nゲージの組み立て教室がある事を知りました。
うまく作れなくて壊してしまっても構わないので、一度Nゲージの組み立てを経験しておこうと考え、トミックスワールド大宮で開催しているカルチャースクールの機関車組立教室へ参加しました。
トミックスワールド大宮カルチャースクールとは
トミックスワールド大宮カルチャースクールとは、トミックスワールド大宮で定期的に行われている、機関車を組み立ててNゲージの構造について学ぶ機関車組立教室と、ジオラマの作り方を教わるジオラマ製作教室があります。
電話で問い合わせると、小学生でも参加できるという事なので、わたしと息子の2名で申し込みました。
参加申し込みをしたのは『EF64-1000 JR貨物更新車・広島工場色』の組み立てです。
機関車組立教室へ行く
JR大宮駅西口から徒歩4~5分のトミックスワールド大宮へ行きました。
入口は、古い改札を模した造りになっています。
レジのあるカウンターで機関車組立教室の予約をしていると伝えて料金を支払うと、硬券の入場整理券を渡してくれました。
教室開始時間まで店内を見学していましたが、息子はジオラマ製作教室の展示に見入っていました。
行く行くはジオラマにも手を出すのでしょうか。
機関車組立教室開始
トミックスワールド大宮の一番奥にある多目的ルームに案内されました。
席につくと、組立前のEF64がケースに入って置かれていました。
この日の組立教室は、わたしと息子の二人だけの参加でした。
息子が組み立てにてこずっても、他に参加者がいないので、気を遣わずに時間を掛けて作業が出来ます。
機関車組立教室の開始です。
まず初めに、組立教室の講師が、本日組み立てる機関車『EF64-1000 JR貨物更新車・広島工場色』の説明をしてくれました。
EF64-1000形は1980年に登場した直流勾配線区用の機関車で、上越線や高崎線等にて運用が開始され、その後JR貨物に継承された。
JR貨物に継承されたEF64-1000形のうち、岡山機関区へ配置された中の1046・1047・1049号機は、2006年の更新工事により広島車両所独自の外観塗装となって、2010年から愛知機関区の配置となり、首都圏へも運用されている機関車だということです。
これから組み立てるのが、そのEF64です。
いよいよ実際にNゲージを組み立てます。
二つのケースを束ねていた輪ゴムを外すと、一つは商品となるケースで、もう一つは組み立てるパーツ一式が入っているケースでした。
組立教室用部材は、組立工程ごとに分けられています。
初めて手にしたNゲージのパーツは、想像以上に小さくて驚きました。
最初は動力ユニットの組み立てから。
モーターとウォームギアをジョイントで繋ぎ、動力ユニットにセット。
完成した動力ユニットにカプラーを取り付けます。
次は台車の組み立て。
台車に車輪と集電スプリングを取り付けます。
完成した台車を動力ユニットに組み付けます。
この状態で、上手く組み立てられているのか、実際に走らせて動作確認をします。
無事うまく動きました。
動力ユニットが完成。
続いてボディーの組み立てに取り掛かります。
ボディーに窓ガラスのクリアパーツを取り付けます。
運転席の窓ガラスパーツは、フロントとサイドが一緒になったL字型をしていて、このパーツをはめるのが、この機関車を組み立てる中で一番難しいところでした。
講師にコツを教わって、わたしは取り付けられましたが、息子は取り付けられませんでした。
このパーツだけわたしが手伝ってあげました。
講師によると、このパーツの取り付けが出来ない人は沢山いるそうです。
組み立てるパートごとに写真を使って講師が説明してくれるので、Nゲージにさわった事が無くても組み立てられると思います。
完成した機関車を走らせて、組立教室は終了。
講師に「さよなら北斗星セットを予約注文しているのですが、DD51も同じように分解組み立てが出来ますか」と問いかけると、DD51を持ってきて、実際に分解と組み立ての仕方を教えてくれました。
DD51は、EF64のような一体型のボディーではなく、ボディーが三分割されています。
教わらなかったら、メンテナンスを行う時に戸惑ったでしょう。
これを教われただけでも、教室に参加した甲斐がありました。
最後に店長から修了書を受け取って、組立教室は終了です。
組立教室に参加した感想
組み立てに必要な工具類は教室で用意してくれるので、手ぶらで参加できます。
参加費は4500円でした。
完成品は6800円なので、Nゲージの構造を覚えられて車両も手に入れられるので、かなりお得です。
Nゲージ初心者の方には、一度経験する事をおすすめします。
組み立ては販売される商品と同じ状態までです。
ナンバープレートなどのパーツの取り付けまではしません。
ナンバープレートを取り付けてみようと思ったのですが、うちにあった安いニッパーは、刃が厚くてうまく入りません。
Nゲージの組み立てを経験してみて、工具も揃えないといけないと思いました。
持ち帰ったのはこの状態です。
パーツを付け足すと、グッと雰囲気が出ますね。
我が家に最初に入線したのは、EF64が2両となりました。
組立教室に行くまでは、分解の練習用なので壊れても構わないと思っていましたが、実際に自分で組み立てた機関車はいとおしく感じてきます。
わたしにとって初のNゲージ車両を大事に走らせていきたいと思います。