飛車落ち　第百局　中倉彰子女流初段戦

LPSA金曜サロンの様子

飛車落ち指導対局もついに百局目となりました。
飛車落ち通算百局目のご指導を仰ぐのはあっこ先生となりました。
あっこ先生とは六局目となります。
前局は勝利記念扇子サイン勝負を挑んで負かされました。
サインを頂くべく再度勝利記念扇子サイン勝負を挑みます。

中倉彰子女流初段戦

前局に続いて飛車先を受けませんでした。

前局は飛車を９筋に振って端攻めをしました。
作戦自体は成功したのですが、勝ちに結び付けられませんでした。
本局は居飛車にしました。
△３一角から△６四角と転回したあっこ先生に対して、２筋の歩を切ってから角をぶつけました。
ここから△４五歩▲６四角△同銀と角交換になりました。

角交換の後囲いを整備して▲４一角と打ち込みました。

角の打ち込みから金を取って▲２二歩と攻めました。
△３三桂と逃げた手に対して▲３四金と打ちましたが、重い攻めであまり良くありませんでした。
▲２二歩と打ったからには▲２一歩成から▲２二とと攻めるべきでした。

とりあえず角銀交換で飛車が成り込むという形に持ち込みました。
ここであっこ先生は△１四角と打ち、▲２八龍と逃げた手に△４九角と打ち込んで来ました。

あっこ先生の△４九角の打ち込みに対して▲３八銀と打ちました。
△２七金と打たれるのが嫌だったからですが、上手玉は薄いので龍と角を交換するつもりで▲２一歩成と攻めを催促した方が良かったです。
△２七金には▲３九龍△３八金▲４九龍△同金と進めて、▲８三銀△同玉▲６一角△７二銀▲４三角成と攻めれば下手が優勢でした。
本譜は▲３八銀に△５八角成と銀取りの先手で馬を作られてしまいました。
ここで▲２七銀と出て、龍の横利きで４八の銀にヒモを付けましたが、龍の前を塞いでしまったので攻め味を消してしまいました。
ここは▲５七銀として、龍はいつでも敵陣に攻め込む態勢を取っておくべきでした。

１四の角を苛めようと▲１五歩と突きました。
△３二角と逃げると思っていたら、あっこ先生はズバッと角を切って来ました。
▲４七同銀と取るよりありませんが△同歩成と手順にと金を作られて紛れてしまいました。

遅ればせながら▲２一歩成とと金を作りましたが、△５七とが厳しい攻めでした。
ここは▲６八金引と手を戻して、△４八馬とさせてから▲２一歩成とすればまだ綾がありました。
本譜は△５七とに▲５八龍△同とと龍と馬を交換しました。

お互い大駒を敵陣に打ちあって攻め合いになりました。
矢倉が手付かずで残っているので▲４七香と打ったのですが、危機感が足りませんでした。
△６九銀と打たれて一気に危なくなってしまいました。

△６九銀に▲４四香と攻め合ったのですが、△７八銀成と迫られました。
と金と成銀で飛車の横利きが重くなったので逃げれば攻めが回ってくると思い▲９七玉と逃げました。
上手の手が止まれば▲４三香成からチャンスが巡ってくると思ったのですが、△９五歩▲同歩に△９六金の只捨てというカッコ良い手がありました。
取れば△８五金▲９七玉に△９五香と走られてダメです。
かと言って▲９八玉と逃げても△２八飛成から一手一手の寄りです。
わたしはここで投了しました。

感想戦

飛車先を受けない作戦に対して、焦らずに駒組みをして下手十分な序盤でした。
52手目の▲３四金が疑問手でした。
金は手持ちにしておいて▲２一歩成から▲２二とと攻めて▲２三飛成を狙えば優勢でした。
早く▲２一歩成としなかった為に▲２二龍と入る事が出来ずに形勢を損ねてしまいました。
62手目で▲５七銀としておけば、まだ下手が指せる形勢でしたが、▲２七銀と龍の行き先を塞いだ為に、一気に不利になってしまいました。
最後は手番が回ってくると思っていたのですが、あっこ先生の金の只捨てという見事な寄せに撃沈しました。

あっこ先生との勝利記念扇子サイン勝負はこれで二連敗となってしまいました。
次こそはサインを頂けるように頑張ろう。

あっこ先生、ご指導ありがとうございました。