女流棋士スーパーサロンの様子
2012年3月9日、まだ春遠いと感じさせる肌寒い雨降る中、東京は千駄ヶ谷にある将棋の総本山、東京将棋会館へ行ってきました。
目指すは将棋会館二階にある道場です。
前日夕方にスーパーサロンの予約を取ろうと電話をしました。
スーパーサロンは10時からと10時半からがあります。
睡眠時間を少しでも取りたいので10時半に予約を入れようとしたのですが、すでに10時半からは予約が埋まっていました。
空いているのは10時からの一名のみとの事なので、仕方なく10時からの指導対局を予約しました。
10時5分前に道場に到着。
受付を済ませて席に着きました。
本日の担当は中村真梨花女流二段です。
すでに三局、指導対局が指されていました。
「おはようございます。またブログで紹介したいので、写真と棋譜はよろしいですか?」と訊ねると「はい。この前、小さい女の子と指した時のブログを見ましたよ」と中村真梨花女流二段。
前局、勝たせて頂いた時の記事を見て頂いたようです。
すでに三局目で、顔も覚えていただけたようなので、これからは親しみを込めて『まりか先生』と呼ばせて頂こうと思います。
中村真梨花女流二段戦
まりか先生との三局目となります。
対戦成績は1勝1敗です。
勝ち越しなるか。
感想戦
わたしが終盤、ほとんど時間を使わずノータイムで指したので、投了すると「時間が無くなってしまってすみません」とまりか先生。
33手目の△2五桂の局面から考えさせられる手が続いたので、わたしが時間を使い過ぎてしまいました。
さらに39手目の局面での長考で、▲5五桂と打った時には11時をとっくに過ぎていました。
しかしスーパーサロンでは感想戦に5分の時間をもらえるので、他の指導対局に気を使う事無く感想戦を行なえます。
「いきなり桂馬を跳ねて来られて、一気に負かされてしまうのかと思いました」
「いや、うまく指されて、不利を覚悟で仕方なく攻めたんですよ」
ということで、▲7七角と上がった28手目の局面に戻して感想戦が始まりました。
パタパタと進めて39手目の局面。
「第一感は▲5五歩だったのですが…」
「▲5五歩でも上手苦しいですね。▲1一角成△3七歩成▲同銀△同角成に▲2九飛と引いておいて、▲3五歩や▲4四香を楽しみにしても下手優勢でしょう。▲5五桂はそれ以上にいい手でしたね」
「△5四歩は二枚換えになるので指さないと思ってました」
「もうここは下手優勢なので、他に指しようがありませんでした」
そこからまたパタパタと進めて50手目の局面。
「本当は△3七に成らないといけないんですが、それは足りないので香を取りました」
「▲1一角成は感触が良くなかったんですけど…。第一感は▲4三成桂でした」
「そうですね。▲4三成桂から▲4四角で下手勝勢ですね」
59手目の局面で「こっちから▲9二香と捨てて▲9一銀を狙っていたくらいだったので、先生の方から△9五歩と来るとは思っていませんでした」
「そうでしたね。壁だったので端から攻めましたが、うまく反撃されてしまいました」
65手目の局面。
「金寄りしか考えていなかったのですが、歩を突いて逃げ道を開けられて困りました」
「そうですねぇ…。でも香を取り込んで、まだ下手が勝っているでしょう」
「▲5四馬から▲5五馬も考えたのですが、馬筋が逸れると自陣の利きが無くなって危ないのでどうかなと…」
「やはり馬は自陣に利かせておきたいですね。香を取って良いでしょう」
感想戦も終了の時間になって、検討はここまででした。
負け越したままでは悔しいので、また挑戦したいと思います。
まりか先生、ご指導ありがとうございました。
対局情報
対局日 :2012年3月9日
棋 戦 :女流棋士スーパーサロン
対局場所:東京将棋会館
飛車落ち対戦成績
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