LPSAサロンの様子
11月26日、芝浦サロン二局目の指導対局です。
多田先生の指導対局が終わり、たいふー先生の指導対局が始まるまでの間、この日指されていた竜王戦を美樹先生とたいふー先生で大盤解説。
駒込ではいつもの事だったのですが、芝浦に移転後は大盤解説が無くなってしまったので少し物足りなくなりました。
やはり大盤解説もあると、サロンの一日に変化があって楽しいですね。
六面での指導対局開始。
石橋幸緒女流四段戦
たいふー先生との八局目となります。
それではたいふー先生とのサイン勝負を見てください。
感想戦
対3三銀型の上手に位を与えない作戦は悪くはありません。
それに対してたいふー先生は▲3六歩を咎めようと角を転回して飛車のコビンを狙ってきました。
銀を繰り出して角を圧迫し、結果角交換に成功。
序盤は満足とまではいきませんが、下手も十分指せる形勢でした。
形勢を損ねる切っ掛けは35手目の△3九角に対する応手でした。
指しずらい手ではありますが、最善手は▲4八飛で、△同角成▲同玉と飛車角交換をする事でした。
次善手は▲1五角と王手で角を打ち、△4一玉に▲3八飛と角取りに逃げれば△8四角成には▲同角△同歩で馬を作らせないで済みました。
どちらにしろ、△8四角成と銀取りの先手で馬を作られては良くありませんでした。
それでも居玉の弱点を突いて角金交換に踏み込んだ判断は間違いではなかったようで、受け一方の自陣角を打たざるを得ない45手目の局面は下手が優勢でした。
そこで成銀を逃げずに▲4五歩としましたが、ここでは▲6四成銀と逃げておけば、持ち駒が歩一枚の上手は指す手に困っていたでしょう。
かなり紛れたとはいえ、それでもまだ下手が有利な形勢ではありました。
形勢が逆転したのは57手目の△6五桂に▲4六銀と逃げた手で、ここは『桂先の銀定跡なり』で▲6六銀と逃げるべきでした。
▲4六銀と▲6六銀の大きな違いは、8四の馬の利きを遮断している事と7七に利きを足せる事です。
▲6六銀としていると、本譜と同じ進行になった時、64手目で▲6五銀と桂馬を取る事も出来たし、71手目の△3六角は▲同飛と取っても大丈夫でした。
58手目に▲4六銀と指してからは下手に勝つチャンスはありませんでした。
たいふー先生はそう簡単にはサインをくれませんねぇ。
飛車落ち卒業扇子はたいふー先生のサインが無くては格好が付きません。
この扇子にたいふー先生のサインが入るまで挑戦し続けます。
たいふー先生、ご指導ありがとうございました。
対局情報
対局日 :2010年11月26日
棋 戦 :LPSAサロン
対局場所:LPSA芝浦
飛車落ち対戦成績
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