飛車落ち指導対局

飛車落ち 第二百二十三局 中井広恵女流六段戦

なかなかいい将棋研究会合宿の様子

2012年5月18日から二泊三日で将棋合宿に行って来ました。
回を重ねること四度目となります。
春と秋、年二回の将棋合宿はすっかり恒例となりました。
前三回は『信濃わらび山荘』でしたが、今回は予約が取れなかった為に、多少会費が高くなりますが温泉旅館での開催となりました。
合宿場所はkkさんが見つけた、埼玉県は秩父小鹿野町にある『越後屋旅館』さんです。
旅館のホームページを見ると明治8年創業との事。
何年前か気になったのでネットで調べてみると明治8年は1875年でした。
137年もの歴史を刻んできた旅館です。
現在は六代目の若女将が切り盛りしていますが、四代目が囲碁ファンだったことから『囲碁の宿』を始め、三年ほど前から将棋の盤駒も揃えて、現在は『囲碁・将棋の宿』として営業しているそうです。
合宿先としてこの旅館に決めたのは、もちろん『囲碁・将棋の宿』だったからです。
ホームページの『お客様のページ』には、合宿終了翌日に集合写真がアップされていました。
 

古い記事は順番に削除されているようで、2021年6月現在は、この時の写真は見られなくなっています。
2021年6月 追記

 
若女将から「会のお名前は?」と聞かれました。
元々はLPSA金曜サロンメンバーの集まりなので、名前に『LPSA』を付けたいのですが、LPSAはこの合宿に直接は関与していないので『LPSA』を付けるのはどうかということになりました。
今回のメンバーならば『大野教室将棋合宿』でもいいのですが、前回までの合宿には蕨市役所の方々も参加されていたので『大野教室将棋合宿』というのもちょっと違うし…。
個人的には『ジョナ研合宿』がしっくりくるのですが、これも蕨市役所の方々の事を考えると主旨が違ってしまいます。
かと言って『蕨』を入れるのも違うし…。
この合宿をやろうと言い出したのは中井先生です。
なので『中井広恵』を入れた名前にすればいいと思いました。
「『中井広恵将棋合宿』とか『中井広恵を囲む会』、それか『中井広恵を慕う会』や『中井広恵を愛する会』なんてどうですか?」と提案したのですが、「大野先生も主人もいるのに、わたしの名前にするのは変なのでそれは嫌よぉ~」と却下されてしまいました。
すぐには良い名称が浮かばなかったので、若女将には「ではとりあえず今回は『プロ棋士を囲む会』ということにしておいてください」と答えました。

後日、合宿メンバーの大部分が集まったパーティーがありました。
その席で『御一行様名』をどうするかという話題になりました。
いろいろな案が出ていたのですが、kkさんの発案にわたしとWさんが同調して決まりました。
『なかなかいい将棋研究会』です。
略して『なかい研』。
合宿時に『中井研』という案が出たのですが、「大野先生も主人もいるのに中井研ではおかしい」という中井先生の意見で却下されました。
しかし、今回決まった名称はあくまでも『なかなかいい将棋研究会』の略です。
メンバーに異存は無かったので、「たまたま略したら『なかい研』になっただけで、中井先生とは一切関係の無い名前ですから」とわたしが了承を求めると、中井先生は笑ってこの名称を承諾してくれました。

それではなかい研合宿の模様を紹介します。
 

今回の合宿参加者は講師が植山先生・大野先生・中井先生のプロ棋士三名。
メンバーはわたしと、去年(2011年)の社団戦のLPSA星組メンバーの俊さん、将棋界の内情に詳しく、久保利明九段がタイトル失冠して落ち込んでいる生徒会長のwさん、社団戦では月組のライバルチーム『新宿機動部隊』所属のkkさん、有名将棋ブロガーの一公さん、メンバー一の将棋オタクのFujさん、去年の社団戦でLPSA月組監督を務めたHonさん、遠く茨城から参加の不利飛車迷人さんなど、とても濃いメンバーです。
今回は信濃わらび山荘ではないので、蕨市役所の方々の参加はありませんでした。
この写真は合宿最終日のものなので、全員が写真に納まっていますが、俊さんとkkさんは仕事の都合で土曜日からの参加でした。

俊さんとkkさんは土曜日に待ち合わせて、一緒に西武鉄道のレッドアロー号で秩父駅まで来ました。
当然の如く、列車の中で将棋を指していたようです。
初代『レッドアロー杯』を手にしたのはkkさんだったそうです。
俊さんはもうすぐ始まる社団戦に向けて、調子を上げなければいけませんね。

合宿前一週間は天気予報が気になっていました。
なんといっても最強の雨男、植山先生と一公さんがいるからです。
過去三回の合宿はことごとく雨に降られています。
しか~し、前日の天気予報ではまずまずの好天に恵まれた週末になるとの予報でした。

5月18日、7時半起床。
えぇ~っ!雨?
外を見ると道路が濡れています。
嫁さんに聞くと明け方の一時、かなり降っていたとの事。
今回は傘の必要は無いと思っていたのですが、急遽折り畳み傘をバッグに入れました。
雨男パワー恐るべし。
でもすでに雨は上がっていて、天気は急速に回復している模様です。
8時半過ぎに集合場所のJR川口駅へ向って家を出ました。

JR川口駅西口に10時集合。
わたしは15分ほど前に到着。
すでにHonさん、Fujiさん、不利飛車迷人さんが集まっていました。
暫くして一公さんも到着。
今回は遅れる事無く、中井先生運転の車が助手席に植山先生を乗せて川口駅西口ロータリーに入ってきました。
中井先生と植山先生にご挨拶。
「今回は天気は大丈夫だと思っていたんですが、朝雨が降っていてビックリしました。急遽折り畳み傘をバッグに入れてきましたよ」
「わたしもそう思ったんですが、やっぱり降りましたねぇ」と植山先生は笑っていました。
中井カーにFujiさんと不利飛車迷人さんが乗り込み、わたしと一公さんがHonカーに乗って川口駅を定刻通りに出発。
wさん運転の車は大野先生を乗せて和光市駅北口を出発していることでしょう。
Honカーが中井カーを従えて関越自動車道を北へ向って走らせます。
wカーとは関越自動車道高坂サービスエリアで落ち合う予定になっています。
『高坂SA2km』の標識を過ぎて、第二車線を走行していたHonカーは第一車線へ進路変更。
サービスエリアへ入る為に減速すると右側を中井先生が追い越して行き、サービスエリアを通過して行きました。
「あれっ?今追い越して行ったのは中井先生じゃなかった?通過してっちゃったよ」と、わたし。
「高坂で合流する事を知っているから違う車でしょう」とHonさん。
高坂サービスエリアへ着くとwさんはすでに到着していました。
ここで大野先生にご挨拶。
すぐ後に付いていた筈の中井先生はサービスエリアへ入ってきません。
わたしはwさんに「中井先生の車が追い越して通過して行ったように見えたんだけど」と言うと、wさんが中井先生に電話を掛けました。
「Fujiさんとの話に夢中になっていて、サービスエリアに気付かないで通過しちゃったって。次の嵐山パーキングエリアで待っているように言っておきました」
早速中井先生がブログネタを提供してくれました(笑)。
嵐山パーキングエリアで金曜参加メンバー全員が合流。
パーキングで一服していると秩父方面の西の空が真っ黒な雲に覆われていて、遠くから雷鳴も聞こえてきます。
「あれはどう見ても雨が降っていますよね」と言うと植山先生は「そのようですねぇ。まぁいつものことですから驚きませんよ」と笑っていました。
「やっぱり今回も植山ウェザーになるんですかねぇ」
「当然でしょう。わっはっはっは」
植山・一公の雨男パワーには恐れ入るばかりです。

花園インターチェンジを降りて昼食を取り旅館を目指します。
 


午後2時を過ぎていたでしょうか、無事旅館に到着です。
 

玄関を入ると右手には囲炉裏のある純和風ロビー。
 


そのロビーには色紙が飾られていました。
囲碁関係が多かったのですが、小倉久史七段と及川拓馬四段の色紙がありました。
 


時代のついた脚付き盤が旅館の建物の時代感に合っていていい感じです。
 

旅館の中心にあるロビー。
左奥が玄関。右手に行くと天然温泉の浴場。手前側に対局室兼宴会場と客室があります。
 

まずは対局室へ。
日本旅館のウェルカムドリンク、緑茶で一服。
 

対局室にあるホワイトボードに利用する部屋と予定が書き込まれていました。
 

一息ついてから荷物を部屋へ置いて、再び対局室へ。
対局室へ戻ると中井先生が何やら荷物を出しています。
 

覗いて見ると、今度新発売する『はじめてのしょうぎセット』でした。
箱が玉将を模してあってかわいいデザインです。
 


盤は表が通常の将棋盤。裏は5×5の盤になっています。
去年の『けやきカップ』で『しょうぎドリル』を買いました。
このドリルに5×5の盤を使った入門用のゲームが紹介されています。
これが玉を捕まえる練習になる、とても素晴らしいアイディアです。
わたしは布盤の回りを折り畳んで、息子とこの将棋を指して遊んでいます。
しかし5×5の盤にするのと、指しているうちに盤が歪んでしまい、それを直すのが面倒でした。
裏を5×5の盤にしたのは良いアイディアですね。
 


セットを持ち運びできる袋とルールブック。
 


早速中井先生はFujiさんを相手に5×5将棋で遊び始めました。
初めてどうぶつしょうぎで遊んだ時もそうでしたが、コンパクトにアレンジした将棋も指してみるとすぐには結論が出ないで、中々奥深いです。
 

中井先生は『ウルトラマンしょうぎ』も持って来ました。
不利飛車迷人さんと対局中。
 


先生三人に生徒七人なので、三面・二面・二面での指導対局からいよいよ合宿スタート。
 

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中井広恵女流六段戦


わたしの合宿一局目は中井先生に教わることになりました。
3月にスーパーサロンと芝浦サロンをはしごして以来、指導対局は指していません。
ちょっと実戦不足が不安です。

中井先生との十三局目となります。
それでは久しぶりの指導対局、憧れの中井先生との将棋を見てください。

 

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感想戦

級位者としては百点満点の将棋でした。
68手目の▲2三飛成はまだ詰めろではありません。
しかし、△6八銀成▲同金と2手進むと、持ち駒に銀が加わった為、上手玉に詰みが生じていました。
実戦では見えていませんでしたが、プロなら一目でしょうから、71手目の△5九銀は詰ましてくださいという形作りの手だったようです。
72手目で▲6三銀から詰ましていたらパーフェクトでしたが、級位者には本局の進行が精一杯でした。
ですから百点満点ではなく九十九点の将棋という事にしておきましょう。
本局は二面指しだったので、多面指しのハンデが少なく、まさか勝てるとは思いませんでした。
わたしが飛車先の歩を切ったのに対し、中井先生の強気の△8四歩を咎める格好になりました。
感想戦で▲5四歩は本局に限ってはうまくいきましたが、折角の大切な位を無くしてしまう手なので、通常は考えない方が良いと言われ、位の大切さを教わりました。
中井先生に優しく諭され、逆に相手に位を取らせるマイナスも大きい事なんだと気付かされました。

合宿一局目を勝利で飾れました。

中井先生、ご指導ありがとうございました。

 

対局情報

対局日 :2012年5月18日
棋 戦 :なかなかいい将棋研究会
対局場所:越後屋旅館

飛車落ち対戦成績

対女流棋士:74勝91敗

藤森奈津子女流四段
○○●○○●●●○●
●○●○●●○
中倉彰子女流初段
○○○○●●○○●●
○○
松尾香織女流初段
○○○●●○●○○●
●●○●○●○●○
神田真由美女流二段
●●○○○○
島井咲緒里女流二段
●●●○○○○●●○
大庭美樹女流初段
●○○○●○●●○○
中井広恵女流六段
●●●●○●○●○●
●○○
石橋幸緒女流四段
○○●●●●●●●
中倉宏美女流二段
○○●○●●○●●○
○●●○
藤田麻衣子女流1級
●●○○●●○●●○
●○
北尾まどか女流初段
●●●●●○
船戸陽子女流二段
●●●●●○●○●●
渡部愛TJP
●●●●
対プロ棋士:7勝51敗

植山悦行七段
●○●●●●●●●●
●●●●●
大野八一雄七段
●●●●●●●●○●
○●●●●●●●●●
●●●●●○●●●●
●●●
合計成績:81勝142敗 

 
 
 
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