大野教室の様子
2011年6月5日の大野教室での指導対局です。
1時前に教室に入ったので、まだ少年二人しかいませんでした。
本局使用の駒は『竹風作 源兵衛清安 彫り駒』です。
この駒は大野先生が自宅で棋譜並べに使っていた駒だそうです。
大野八一雄七段戦
大野先生との二十九局目となります。
感想戦
「うまく指されましたねぇ。この作戦は優秀ですね」が終局後の大野先生の第一声でした。
上手2二角型にはこの棒銀戦法で下手良しですね。
そこから実際に勝ち切るまでは大変ですが、大野先生の感覚では53手目の局面は下手勝ちの結論のようです。
54手目は△2七銀を気にして▲3八飛としたと言うと、大野先生は「▲4八飛と逃げておいて何でもないので△2七銀とは打ちませんね。なので▲3三成銀で下手勝ちでしょう」とのアドバイス。
82手目は逃げるのなら▲5九飛と逃げて△2九と▲同飛と桂馬を取らせてもと金を払ってしまった方が良かったようです。
ただ、ここでは飛車を逃げずに▲1七桂と跳ねて△3九と▲2五桂△同銀▲6六香という強襲も成立していたようです。
飛車を渡しても下手が優勢なくらいに差が付いていた局面でした。
100手目は攻めの足掛かりの金を取られないようにと▲3三歩と打ちましたが、▲6四銀△同歩▲同角と角を使う方が良かったです。
そこで△3二玉と金を取れば▲5三角成と馬を作って、次の▲5二馬の角銀両取りを狙います。
敗着は114手目の▲5一角でした。
ここは▲3二歩成が最善手。
△同玉なら▲5三香成とすれば、次の▲4三角が厳しい攻めとなります。
▲3二歩成を取らずに△4三玉と逃げても、▲5二角と打って△5四玉に▲2五角成と銀を取りつつ馬を作り、次に▲5二馬と迫れば寄り筋でした。
良い所まで追い詰めたのですが勝ち切れませんでした。
もう少し終盤の力が付けば勝利は目前ですね。
大野先生、ご指導ありがとうございました。
対局情報
対局日 :2011年6月5日
棋 戦 :大野教室
対局場所:川口教室
飛車落ち対戦成績
○
●●○○○○
●●●○○○○●●○
●○
●○○○●○●●○○
○○●●●●●●●
○○●
●●●●●○
●●○●
●○○○
●●●●●○●○●●
●●
●
●
前局はこちら
第二百六局 安食総子女流初段戦
次局はこちら
第二百八局 大野八一雄七段戦