将棋

将棋の棋譜解析 『水匠5』の導入方法

二ヶ月前に『将棋の棋譜解析 2021年最強将棋ソフト『水匠4改』の導入方法』をアップしました。
この度『水匠5』が公開されたので、新たに『水匠5』の導入方法の記事をアップします。

『ShogiGUI』をインストールしていない場合は、こちらを参考にして導入してください。
ShogiGUIの導入方法

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『水匠5』とは

『水匠4』は2021年7月に行われた『第2回世界将棋AI 電竜戦TSEC』で優勝した、たややんさん作成のコンピューター将棋ソフトです。


たややんさん、優勝おめでとうございます。
そして、公開ありがとうございます。

 

そして『水匠4改』は『水匠4』の評価関数を手直しして、さらに棋力が上がったコンピューター将棋ソフトです。

 


2021年11月、新たにたややんさんが公開してくれた『水匠5』は『水匠4改』よりレーティングが80も上がっているとの事です。

昨日まで『水匠4改』ユーザーだったわたしですが、今日から『水匠5』ユーザーになるべく、今から『水匠5』を導入するので、みなさんにも『水匠5』の導入方法をシェアします。

 

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どうでもいい事ですが・・・


ちなみに『水匠』は『すいしょう』と読みます。
では『水匠4』はなんと読むのでしょうか?
『すいしょうふぉー』?
それとも『すいしょうよん』?

 


水匠の作者のたややんさんに伺いました。
たややんさんは『どちらでも良いし、両方の呼び方をしている』という事でした。
アンケートを取った結果(投票はたったの三票だけでしたが・・・)わたしは『すいしょうよん』と呼ぶ事にしました。
従って、今回公開された『水匠5』は『すいしょうご』と呼ぶ事にします。

 

水匠5のダウンロード


わたしはデスクトップに『将棋AI エンジン』というフォルダーを作っているので、このフォルダーに水匠5のファイルを保存します。

 

【水匠5ダウンロードページ】

まずは上記ダウンロードページをクリック。

 


右上のダウンロードボタンをクリック。

 


【ダウンロード】ボタンをクリック。

 


ZIPファイルがダウンロードされるので【すべて展開】ボタンをクリック。

 


【参照】ボタンをクリック。

 


『将棋AI エンジン』をクリック。

 


【フォルダーの選択】をクリック。

 


【展開】ボタンをクリック。

 


『将棋AI エンジン』フォルダーの中に『水匠5』というフォルダーが作成されました。

 


『水匠5』フォルダーにはこのようなファイルが入っています。
これで『水匠5』のダウンロードは完了です。

 

水匠5の導入

エンジン追加


ShogiGUIを立ち上げて、【ツール】タブをクリック。
ポップアップメニューの【エンジン設定】をクリック。

 


『エンジン一覧』ウインドウが開くので、【追加】ボタンをクリック。

 


保存した『水匠5』フォルダーを選択します。

『Suisho5-AVX2.exe』
『Suisho5-ZEN2.exe』

上記2種類のexeファイルがあります。
自分のパソコンのCPUに合わせたファイルを選択します。

わたしのパソコンはインテルの Core i7 8700 です。
『Suisho5-AVX2.exe』を選びました。
試してみて、うまく動作しなかった場合は『水匠5』は対応していないCPUなので、『水匠4』を使う事になると思います。
わたしの Core i7 8700 のパソコンでは『Suisho5-AVX2.exe』で正常に動作しています。
また、RyzenのZEN2CPUのパソコンの場合は『Suisho5-ZEN2.exe』を選択します。

 


Nortonを使っているユーザーはこの警告が表示されるかもしれません。
その場合は【このプログラムを実行する】をクリックします。

 

エンジン名変更


『エンジン設定』ウインドウが開くので、エンジン名をわかりやすい名前に変更します。
わたしは水匠2から水匠を使い始めました。
最初はエンジン名を変更しないで使っていましたが、今回のように水匠がバージョンアップすると、同じようなエンジン名が増えていき、わかりにくくなってきます。
どのエンジンを使っているのかわかりやすいように、わたしは日本語名に変更しています。

 

スレッド数の設定

【Threads】を使うCPUに合わせます。

 


【Threads】をクリック。

 


すると右側に印が表示されるので、ここをクリック。

 


上下の三角ボタンが表示されるので、検討や棋譜解析時に使うスレッド数に設定します。
わたしが使っているパソコンのCPUはCore i7 8700 です。
このCPUは6コア12スレッドです。
わたしは検討を行いながらブログを書いているので、全12スレッドを検討に使うと他の作業が遅くなる事があります。
設定を変えて試したのですが、現在は【Threads】を10に設定して使っています。
2スレッド空けておけば、余程重い処理を行わなければ他の作業もストレスなく動いています。
検討や棋譜解析を行っている間にパソコンで他の作業をしないのであれば、全スレッドを設定しても大丈夫です。
 


設定が終わったら右下の【OK】ボタンをクリック。

 


エンジン一覧に『水匠5』が追加されました。
右下の【OK】ボタンをクリックすれば『水匠5』の導入は完了です。

 

Threads の設定に関しての検証

【Threads】の設定に関しては以下を参考にしてください。
※『水匠4』の導入方法から転載

 

Threads の設定に関して
やねうら王さんがThreads の設定に関して、ブログで以下のように述べています。

やねうら王公式のお勧め検討用設定
・Threadsを物理コア数に
※ 論理コア数に設定したほうが棋力は上がるけどもCPU発熱注意。

やねうら王の検討用設定のお勧めを教えてください

 

CPUの温度に注意すれば【Threads】の設定はコア数ではなくスレッド数に設定した方が棋力が上がるという事です。

そこで、【Threads】の設定を変えて棋譜解析を行い、CPUの温度を比べてみました。

 



棋譜解析を行う前のCPU温度は43℃です。

 


【Threads】を12にして棋譜解析を行い、その後6に戻して同じ棋譜を解析しました。

 



【Threads】が12の時76℃でした。

 



【Threads】を6に戻した時も76℃でした。

このCPU温度は Core Temp で表示させています。

CPU温度を常に表示させる方法

温度のデータ更新を5秒ごとに設定しているので違いが出なかったのかと思い、『HWMonitor』を起動して、再度棋譜解析時のCPU温度を調べてみました。

 


【Threads】を12に設定して棋譜解析した時の記録。
CPU使用率(Utilization)は100%になっていて、温度は90℃でした。

 


【Threads】を6に設定して棋譜解析した時の記録。
CPU使用率は下がりましたが、温度は12設定と変わりませんでした。

 


解析結果には多少違いが現れました。
この違いが棋力差に現れるのでしょう。

わたしの結論
ノートパソコンなど、CPUの温度が上がりやすい環境では【Threads】はコア数に設定して、性能の悪く無いCPUクーラーを搭載したデスクトップパソコンなら【Threads】をスレッド数に設定しても大丈夫だと思います。

 

『水匠5』による棋譜解析


ShogiGUIのメニューバーから【ファイル】→【開く】をクリック。

 


解析したい棋譜を選択。

 

将棋ウォーズの棋譜をShogiGUIに読み込む方法が分からない方は以下を参考にしてください。
将棋ウォーズの棋譜をShogiGUIに読み込む方法

 


【対局】→【棋譜解析】をクリック。

 


棋譜解析ウインドウが開くので、設定されているエンジン名の印部分をクリック。

 


【水匠5】をクリック。

 


エンジンが【水匠5】に設定されました。
時間や範囲を必要に合わせて設定して【解析開始】ボタンをクリックすれば、棋譜の解析が始まります。

 

水匠2・水匠3改・水匠4・水匠4改・水匠5を比較

わたしが会社の将棋部で指した大庭美樹女流初段との飛車落ち指導対局の将棋を、一手1秒で解析してみました。

 

GPSfishで棋譜解析


最初にShogiGUIで初期設定されている『GPSfish』で棋譜解析しました。
開始局面で評価値が-277になっています。
『GPSfish』では駒落ちのハンデを正しく評価できないようです。

 

水匠2の解析結果

 

水匠3改の解析結果

 

水匠4の解析結果

 

水匠4改の解析結果

 

水匠5の解析結果

 

比較

 水匠2水匠3改水匠4水匠4改水匠5
開始局面評価値665811671661640
下手悪手4手2手2手2手1手
下手疑問手2手4手3手4手4手
上手悪手1手0手0手0手0手
上手疑問手1手0手1手0手0手

 


全体的な傾向は同じですが、一手一手微妙に評価値が違っています。
わたしのようなアマチュア級位者の将棋を検討する分には、どれを使っても参考になります。
しかし、プロやアマ高段者が検討に使う時は違いが出そうです。

 

水匠5で一人感想戦をする方法


まずは一手1秒や2秒で棋譜解析をします。
悪手や疑問手と判定された手を指し手評価や差から探します。
この将棋の場合、28手目の▲2六銀が指し手評価で疑問手の『?』が記されていて、評価値が228も下がっている事がわかります。

 


それでは28手目でどんな手を指せば良かったのでしょうか。
一手前の27手目の局面にして【検討】ボタンをクリックします。

 


時間を無制限にして【検討開始】をクリック。

 


水匠4改は1分で3億8千万局面の検討をして、▲6六歩から▲6八玉と囲う手を最善手としました。

 


2分で6億7千万局面の検討をすると、やはり▲6六歩を最善手としましたが、次善手が▲9六歩に変わり、読み筋も▲6六歩△7四歩▲9六歩の進行を最善と判断しています。

 


水匠5では最善手の▲6六歩は変わりませんでしたが、上手の次の手の最善手を△9四歩と読み、▲9六歩の進行を示しました。
水匠4改とのこの違いがレーティングの差になっているのでしょう。

どちらにしろ、棒銀に出る前に自玉の整備を優先するべきだったようです。

 

時間がある時や評価をある程度正確に把握したい場合は、一手の検討時間を長く設定します。
今までの経験からすると、一手2分の検討時間を越えてから新たな好手を指示する事はほとんどないので、一手2分で棋譜解析をすればほぼ正確な評価値グラフが出来上がると思います。

 

わたしの将棋AI活用法

1)将棋ウォーズで実戦
2)ShogiGUIで棋譜を開く
3)一手1分で棋譜解析
4)疑問手や悪手と判断された手を時間無制限で検討
5)最善手を確認して将棋ウォーズ実況動画を作成
6)検討した結果を次局以降に活かす

 

1から5を行って、初段を目指して将棋ウォーズ実況動画を公開していますが、6が出来ていないのでわたしは万年級位者です。
これからも初段目指して頑張ります。

 

この記事が皆さんの棋力向上に少しでも役立てば幸いです。

 

いやいや、皆さんが強くなってしまったら、わたしの初段免状取得の壁が更に高くなってしまうので、わたし以外の人の棋力向上には役立たない事を祈っています(笑)。

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