大野教室の様子
年明け最初の大野教室は前日にありました。
わたしはこれから四ヶ月間は土曜が仕事になるので日曜に参加します。
わたしにとっては今年初の大野教室になります。
新年のご挨拶方々、早く指導を受けたくてこの日を心待ちにしていました。
ところが出かける前にアクシデントが!
わたしは元々椎間板ヘルニアで腰痛には気をつけています。
少しでも腰に痛みを感じたら無理をしないようにしていました。
ですから、ここ2~3年は立ち上がれないほど酷くなる事はありませんでした。
ところがこの日、出かける為に着替えようとして、靴下を履こうと少し前かがみになった瞬間、腰に激痛が走りました。
俗に言う『ぎっくり腰』です。
ヘルニアから来る腰痛には大きく分けて二種類の原因があります。
一つは潰れた椎間板が脊髄を圧迫して起きるもの。
もう一つは潰れた椎間板を支えようとしている腰の筋肉が疲労で悲鳴を上げるもの。
わたしの腰痛は後者によるものです。
緊急事態に備えて、痛み止めと筋肉のコリをほぐす薬を常備しています。
楽しみにしていた大野教室ですが、立ち上がることも出来ない状態なので、薬を飲んで諦めて横になりました。
痛み止めが効いてきたのか、暫くすると眠ってしまいました。
携帯のメール着信音で目が覚めるともう3時になっていました。
恐る恐る起き上がると多少痛みは残っていますが立ち上がれました。
メールはWさんからのもので、『今日は来ないんですか?』
Wさんに電話をして状況を説明しました。
歩けそうなので、「今からだと教室に着くのは4時半頃になるけど、一局指して貰えるのなら行こうかな」と言うと、電話の向こうでWさんが大野先生に聞いてくれています。
遠くで「いいですよ」との大野先生の声が洩れ聞こえました。
Wさんが「大野先生は良いって言ってます」
「じゃぁ、これから行きます」
この日は参加者が少なかったです。
奥の部屋では大野先生のお弟子さんとらぶ先生が指していました。
らぶ先生は奨励会4級の渡辺君と指していました。
この四人の他はWさんだけしかいませんでした。
一局目の指導対局が終わってから、わたしが来るのを待っていたようです。
わたしとWさんとの二面指しでの指導開始。
新年第一局目が二面指しではちょっと厳しいハンデですね。
本日使用の盤駒です。
盤は国産榧の七寸盤。四方柾の木取りで、現在大野教室で使用している中では一番高価な盤ではないでしょうか。
駒は『竹風作 水無瀬書 盛り上げ』です。
材が変わっていて、柘植ではなく桜です。
学生時代に旅行へ行こうと思って貯めていたお金があったそうですが、奨励会へ入ったことで旅行を止めて盤と駒を買ったそうです。
この駒はその時のもので、先代の竹風師に特別注文で作ってもらったものだそうです。
指導対局が終わる前に奥の部屋での対局は終わりました。
大野先生が「誰かもう一局愛ちゃんと指してあげて」と言ってらぶ先生に勉強させてあげていました。
らぶ先生の写真を皆さんにご紹介します。
らぶ先生は今年高校二年生になります。
里見香奈倉敷藤花は高校二年でタイトル獲得しています。
らぶ先生は今年一年でタイトルホルダーになれるくらいまで棋力を上げてほしいと思います。
去年最後の奨励会で5級に昇級した岡井君が二十数手詰めの詰め将棋を考えています。
わたしは手数を聞いただけで盤面を見る気にもなりません(苦笑)。
指導対局が終わる頃に植山先生が見えました。
「今日はどうでしたか」と、植山先生。
「大野先生にお年玉の勝利をいただきました。そういえば、昨日はWさんに二連勝してお年玉を上げなかったそうですね。お正月なんだから少しはサービスしてあげればいいのに(笑)」
「貰うのは好きなんですけど上げるのは嫌いなんですよねぇ(笑)」
暫くすると大野先生と棋譜を並べ始めました。
囲碁将棋チャンネルで奨励会の将棋を解説する収録が翌々日にあって、解説の為に大野先生と検討がしたくて教室へ来たようです。
お弟子さん達が帰った後、わたしとWさんとらぶ先生で少しおしゃべり。
大野先生と植山先生の検討はまだ時間が掛かりそうなので、「マンデーの練習に駒落ちを指そう」とWさん。
らぶ先生と飛車落ちを指し始めました。
笑いながらの駒落ち練習対局でした。
わたしも指してもらいたかったけど、サロンでのサイン勝負まで楽しみは取っておきましょう。
大野八一雄七段戦
大野先生との十一局目となります。
それでは、新年初対局を見てください。
感想戦
飛車を渡して怖いのですが、▲2六飛から▲2四歩の攻めは下手指せるようです。
52手目、△3七歩成に手抜いて角を打ちましたが、大野先生はそれで逆転したと思ったそうです。
しかし感想戦ではそれでも下手が勝ちの変化ばかりで、▲2四歩には△4二金右としないといけなかったとの結論になりました。
今度は△4二金右とされた時の対応を研究しておきたいと思っています。
飛車を取られても、それ以上に価値の高い手を指すことが出来れば、十分下手も指せると言う事が分かりました。
大駒は取られてしまうのではなく、取らせるうちに攻めるという手も考える事が大切ですね。
ただ、基本は駒損をしないことでしょうけれど。
大野先生から嬉しい二勝目のお年玉がもらえて、らぶ先生にも会えて、腰の痛みを我慢して行った甲斐がありました。
この後5人で放課後の食事へ。
『鬼』についての話は内緒です(笑)。
大野先生、ご指導ありがとうございました。
対局情報
対局日 :2010年1月10日
棋 戦 :大野教室
対局場所:川口教室
飛車落ち対戦成績
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