LPSA金曜サロンの様子
あっこ先生との九局目となります。
あっこ先生の飛車先を受けない作戦に対して、前局は横歩を取る出だしから角交換に成功して優勢になりました。
本局はどんな作戦で来るのでしょうか。
中倉彰子女流初段戦
おっ、あっこ先生には珍しく飛車先を受けました。
前局では△4二銀に▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲3四飛と進みました。
あっこ先生は横歩を取られると指しずらくなるとの判断か、飛車先を切らせない作戦を採用しました。
あっこ先生の指導対局で定跡通りに進行するのは新鮮に感じます。
と、思っていたらここで変化。
あっこ先生はあくまでも角交換は嫌だよという、4四角戦法です。
大介先生は△2六歩と欲張った指し方でしたが、あっこ先生は堅実な△2三歩でした。
▲5七角から▲6六角とぶつけて角交換になりました。
矢倉に入城して、次は▲1五歩の突き捨てから▲2一角の攻めが成立するのかと考えていました。
すると、あっこ先生の方から動いて来ました。
あっこ先生から先攻されました。
角成は受かりませんね。
受からないのなら攻め合いを目指しますか。
角を打ち込まれたので▲1五歩と攻め合いました。
あっこ先生は1筋を手抜いて△3五銀から△4六銀と積極的に動いて来て、銀交換になりました。
1筋で香交換をしてから▲4六角と打って馬を消しに行きました。
馬を消した後、あっこ先生は再度△6九角と打ち込んで来ました。
わたしは角を捕獲しようと▲5八銀と打ちました。
あっこ先生は△2四香から△1七歩と打って、飛車をどかそうとします。
ここで対応を間違えてしまいました。
△1七歩の叩きに▲同飛と取って、△5八角成▲1二飛成と進みました。
金取りの先手で成り込めるので良いだろうと思ったのですが、角銀交換ではなく丸々銀損なので紛れてしまいました。
▲4八飛と逃げていれば下手が優勢でした。
形勢は混沌としていて、僅かながらも下手が指せる局面ですが、級位者にとってこの局面から勝ちに持って行くのは至難の業です。
ここでは馬を取るか銀を取るかの二択です。
正解は▲6九金と銀を取る手でした。
わたしは級位者ならほぼ全員が指すであろう▲6七同金と馬を取りました。
この局面では馬を残すマイナス以上に金の守りが無くなるマイナスが大きかったようです。
馬を取って金が上ずってしまった為に、△7九銀を取る事が出来ません。
仕方なく▲9八玉と逃げるしかありません。
あっこ先生は△7八銀成と迫って来ました。
自玉はまだ詰まないので▲4二香成と攻め合いです。
そこであっこ先生は△7七成銀と銀を取りました。
この手は△8八銀成からの詰めろなので成銀を取ります。
成銀を外せば詰めろは消えるので、後に攻めに利いてくるだろうと▲7七同桂と取りました。
しかし…
端玉には端歩の格言通りにあっこ先生は△9五歩と突いてきました。
放置すると△8八金▲9七玉△9六歩▲8六玉△9五銀で詰んでしまいます。
上手玉に詰みは無いので放置は出来ません。
香が走って来ても歩で止められるので大丈夫だと思って▲9五同歩と取りました。
あっこ先生はすかさず△同香。
▲9六歩△同香▲9七歩△同香▲同玉で逃れている・・・
ん?
えっ?
ひょえ~!
▲9七歩と受けると逃げ道が塞がるので、△同香と取るのではなく△8八金で詰みじゃないですか!
詰みが見えたので投了です。
感想戦
角交換を迫ってから玉を囲うまで、下手大満足の序盤でした。
あっこ先生の積極策に押され気味でしたが、もう少し辛抱して、70手目に▲4八飛と逃げていれば優勢でした。
飛車成りに目が眩んで銀を犠牲にした大局観の悪さが敗因でした。
あっこ先生、ご指導ありがとうございました。
対局情報
対局日 :2009年8月7日
棋 戦 :LPSA金曜サロン
対局場所:LPSA駒込
飛車落ち対戦成績
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